ここ数年日本で人気が高まる韓国美容。今回は、韓国の美容専門家たちが注目している「7つのトレンドキーワード」をご紹介。進化した韓国の新製品たちが日本にも上陸してくるかもしれませんね!
7つのトレンドキーワード一覧
韓国の美容専門家たちが注目するトレンドキーワードは以下の7つ。
- Foodmetics (フードメティックス)
- Homesthetic (ホーメステティック)
- Hybrid Beauty (ハイブリットビューティー)
- Well Sleeping (ウェルスリーピング)
- Microbiome (マイクロバイオーム)
- Gentleansing (ジェントレンジング)
- Better Barrier (ベターバリア)
出典:ADWIN KOREAが選定した「2022年に注目すべき7つの化粧品キーワード」
一つひとつを読み解いていきましょう!
1. 食品を重要成分にした「フードメティックス」
「フードメティックス(=Food+Cosmetics)」は、食品を重要成分にしたり食品のパッケージを摸倣したコスメのこと。
2016年頃に流行した「食品を模倣したコスメ」がさらにパワーアップして回帰すると予想されており、最近では、果物・コーヒー・チョコレート・緑茶などを重要成分にしたものや、食品自体をそのまま投入している製品が目立っています。
さらに、パッケージに植物を印刷する、食品のパッケージデザインを転用するなど、内外問わず食品の要素が組み込まれたフードメティックス コスメが消費者の注目を再び集めています。
2. エステに行ったような仕上がり「ホーメステティック」
「ホーメステティック(=Home+Aesthetic)」は、エステサロンに匹敵する効果が期待できる化粧品や美容機器製品を自宅で使用し、より質の高いスキンケアを求めるライフスタイルのことを指します。
この影響を受け、過去にはそこまで注目されていなかった「皮膚の部位別集中ケア」商品が増加。手足・ひじ・かかと・唇・胸・お尻など、細分化された部位をケアするマスクパックやクリーム製品などが売り上げを伸ばしています。
パンデミックによる非対面習慣の長期化により、セルフケアに投資する「ホームビューティー族」が増加。外出文化が戻りつつある現在では「エステを受けに家に帰る」という新たな文化が生まれました。
3. 1つで複数の機能を持つ「ハイブリットビューティー」
「ハイブリットビューティー」とは、1つの製品がいくつもの機能を持った化粧品のこと。マイクロニードルとハイドロゲルアイパッチを調和させた「ジェル+マイクロパッチ」が代表的な事例です。
また昨年、K-beauty専門家が注目するテクスチャで1位となった「トランスフォーミング」も合わせて注目されています。テクスチャが変化する視覚的面白さと、変わるたびに期待される肌への効果が高く評価されたようです。
トランスフォーミング製品として知られているのは、「バーム→オイル」「ジェル→ムース」など形状が変わるクレンザーや「ジェル→フォーム→ゴマージュ」と変化する角質除去剤などが挙げられます。
4. 寝ている間にスキンケア「ウェルスリーピング」
「ウェルスリーピング」とは、新陳代謝が最も活発な深夜を活用し、寝ている間にスキンケアを完了させてしまおうという習慣のこと。
メラトニックが皮膚再生能力を高める夜中〜朝方2時までの時間帯は、肌管理の「ゴールデンタイム」と呼ばれており、特に深夜12時ごろは皮膚が緩みリセットされる「ミッドナイトリニューアル」を迎えるため、肌回復の絶好の機会と言えるでしょう。
日頃から忙しい現代人の間では、こうした深夜の時間帯を活用し、日中に使用が難しい「集中ケアアイテム」を使用する習慣が普及してきています。
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過去3年間「アンチエイジングセラム」、「スリーピングマスク」、「ナイトアイクリーム」など、シワと老化防止に焦点をあてた製品が増加しています。
また、かかとの角質を除去する「ヒールエクスポリエイティングマスク」、皮膚に直接有効成分を与える「マイクロニードルパッチ」、寝ている間にシワをケアする「アンダーアイゲルマスク」、スポットトラブルを緩和する「スポットクリアパッチ」なども代表的な事例として挙げられます。
5. 肌バリア機能を高めて健康な肌に「マイクロバイオーム」
マイクロバイオームとは、「微生物(Microbe)」と「生物群系(Biome)」の合成語で、ヒトの身体に住んでいる微生物の有益な生態系を意味します。
近年これらの研究が進むにつれ「マイクロバイオーム」による疾患予防が注目されており、さらに「肌バリア機能を高めて健康で美しい肌を作る」と言われていることから、美容業界でも同様に注目を集めています。
韓国のポータルサイト「ウーマンデイリー」では、コロナ以降マスクトラブルの検索件数が最大32倍にも増加した、というデータがあります。マスクの長時間着用により敏感になった皮膚の免疫力アップが求められる中、「マイクロバイオーム」が未来の化粧品産業をリードする分野として急浮上しました。
6. スキンケア機能 ✖️ 洗浄力の融合「ジェントレンジング」
マスクの長期使用で皮膚の刺激や皮膚トラブルの苦痛を訴える消費者が急増し、「肌に優しいが強力なクレンジング」「スキンケア機能が含まれたクレンジング」など、いわゆる「ジェントレンジング(=Gentle+Cleansing)」が話題となっています。
クレンジングに対し「洗浄力」だけでなく、皮膚鎮静・保湿・アンチエイジングなどの「スキンケア機能」を求める傾向へと変化しているのです。
これに伴い、マルチ機能が含まれたクレンジング製品も一挙に登場しました。
ディープクレンジングが可能な「クレンジングバーム」。クレンジング・角質除去・皮膚のキメを整える機能が複合された「3インワンクレンジングパッド」。クレンジング・角質除去・バブルパックを同時に楽しめる「バブルゴマージュパック」などが代表的な例です。
さらに、環境に優しい素材である生分解性(天然レイヨン100%)を使用したクレンジングパットやクレンジングティッシュは、プラスチックゴミを抑えるだけでなく皮膚刺激も少ないことから、より「ジェントル」なクレンジングアイテムとして注目されています。
7. 皮膚本来の力を育てる「ベターバリア」
「 ベターバリア」とは、今の皮膚状態よりもさらに良い状態にするため「皮膚本来の力を育てる」という考え方で、コロナ時代に新たに誕生したキーワードです。
パンデミック後の化粧品使用習慣の変化が影響を受けたこともあり、2021年 韓国美容専門家たちに注目された成分として、皮膚免疫・トラブル鎮静・低刺激などに特化した成分が上位に入りました。
これまでトラブルケアと言えば、植物性・低刺激・天然といったコンセプトが人気でしたが、この「ベターバリア」の普及により、乳酸菌・セラミド・ビタミン・ペプチドなど、傷んだ皮膚の免疫力を高める「免疫ケア」の消費者ニーズが拡大すると予想されます。
いかがでしたか?ドラッグストアやコスメショップにもどんどん進化したスキンケアコスメが並びそうで楽しみです。
7つのトレンドを元に作られた商品があればぜひ試してみてくださいね!
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