原宿は若者の街なの?大人女子の好奇心をくすぐるヨーロピアンな散歩道

ようやく暑い季節が過ぎ去りましたね。

今月から、変化し続ける街「東京」を舞台に、大人女子の好奇心をくすぐる“おすすめ散歩スポット”を紹介するコラムがスタート。 まず最初にご紹介するのは、若者に人気の街「原宿」です。

ヨーロッパを彷彿させるレンガ造りの建物と緑に囲まれている小径。すれ違う人と会釈を交わさずには通れないほど。

若者に人気の街「原宿」。
“そんな子どもの街、とっくに飽きたわ”なんて思わないで。

少し目線を変えれば、馴染みの場所で思ってもみなかった僥倖にめぐり会えるもの。
まずは、JR原宿駅竹下口から、誰もが知っている竹下通りに行ってみましょう。

たくさん人がいますね。
この人混みを耐えながら、途中、道を一本外すとそこに見えてくるのが、通称「ブラームスの小径(こみち)」。
コケやツタに覆われた壁の西洋風建築物が軒を連ねる清閑な小径は、まさにデイドリーム。
先ほどまでの喧騒が嘘のように静寂に包まれます。

とりあえず、ここで深呼吸してみましょう。
心に溜まったモヤモヤが浄化されるのを感じたら、お散歩スタートです。

この小径は、人がすれ違うほどの幅しかないものの、その静けさと緑で落ち着いた雰囲気は、エレガントな大人にぴったり。
隠れ家のようにひっそりと佇むフレンチレストランからは、季節の旬な香りがあなたの鼻をくすぐるでしょう。

音楽家・ブラームスの胸像を構えた洋食店。仏小説『ブラームスはお好き』の翻訳家で知られる朝吹登水子氏の助力を得ながら、初代オーナーが身近にヨーロッパを感じたいと作ったのが起源だとか。

洋食店の初代オーナーが音楽家のヨハネス・ブラームスの愛好家で、この洋館を建てたのが約40年前。
それにマッチしたヨーロピアンな通りができあがると、いつしか誰かがここを「ブラームスの小径」と呼ぶようになったとか。

フォンティーヌ・ビルの前に鎮座する噴水。

さらに、通りを挟んで階段を降りると「フォンティーヌ通り」がお出迎え。
大人の隠れ家サロンが立ち並ぶ道の壁には嗜好を凝らしたアートがあなたをもてなしてくれます。

誰が作ったのかは定かではありません。
ビルのオーナーやら、学生、はたまた名もなきアーティストとカッコいい諸説があるようですが、自分なりに想像してみるのも楽しいかもしれませんね。

都心のど真ん中とは思えないヨーロッパ調の噴水は、秋の情緒に一役買ってくれるスポットとしてインスタ映えしそうです。
こじんまりとした噴水広場は、人通りの多い明治通りまでの休息地点としても有効かも。
噴水の縁に腰掛けながら流れる水の音に耳を傾けると、日々の日常から離れた異国情緒を味わえますよ。

夜になると噴水がライトアップされ、異国を訪ねたような気分にしてくれる。

さて、ここで豆知識を。
ここまでご紹介した「ブラームスの小径」「フォンティーヌ通り」には、いくつか共通点があります。

小径の出入り口には階段やスロープが存在するのですが、その理由は何だと思いますか。
それは、50年ほど前まで明治神宮の森から小川が流れていたため。

そこから現在のキャットストリート付近にあった渋谷川に合流する支流となっていました。
川が流れていたので段差が必要だったんですね。

また、フォンティーヌ通りには背中を向けた古い建物が多いことに気づきます。
それも川に面していたため玄関を向けられなかった名残なんです。
高度経済成長に伴って始まった都市開発で少しずつ姿を変えていき、今では、その小川は下水道として使用されています。

そうやって生まれた癒やしスポットは、都心に住む人の憩いの小径となりました。
そんな小ネタをパートナーに披露しながら、地下に潜む歴史を踏みしめて、休日にのんびりと歩いてみるのもいいですね。

この記事を書いたひと

脚本家 新井啓明

日本大学卒業後、広告営業、ネット記事編集に従事。
現在は、ゲームのシナリオ執筆から、舞台コンペのための脚本も手がけている、精神年齢が小学生の会社員。
【ブログ】 https://note.mu/kikitojiji190814

 

この記事を書いたのは
Poco'ce

毎月25日発行。ちょっと幸せをテーマに、グルメ・美容・健康・カルチャーなど、女性にうれしい情報満載の無料情報誌。TOKYO LIFE STYLE Free Magazine Poco'ce(ポコチェ)

http://www.pococe.com/