もうすぐ梅雨明け。実は梅雨明けは最も熱中症にかかりやすい時期なのをご存知でしたか?
毎年熱中症の患者数は、梅雨の時期から梅雨明けの時期にかけて約4割にものぼります。さらに、今年は6月前半の時点で、昨年同時期に比べ約3倍の熱中症患者数となっているのです。
近頃は新型コロナウイルス感染を予防するため「マスクの着用」が呼びかけられていますが、これも熱中症リスクを高める原因に。
そこで今日は、熱中症が起こる原因とその対策方法をお伝えします。
梅雨の時期に熱中症にかかるのはなぜ?
梅雨の時期は湿度が高いため汗が蒸発しにくく、身体に熱がこもりやすくなっています。また身体が暑さに慣れていないため、体温調節をする準備が不十分となっているのです。
この悪循環を解消するカギが “水分補給” です。梅雨の時期は湿度で喉の渇きを感じにくく、知らぬ間に体が水分を欲している状態になってしまうので、こまめな水分補給がマスト。
ちなみに、女性は男性よりも熱中症になりやすいと言われています。
理由として、男性よりも筋肉量が少ないことや、月経時に出血とともに水分を喪失し脱水気味になるからだとか。
女性は特に水分補給を心がけることが大事ですね!
黒マスクは特に危険?マスク着用で熱中症リスクが増大
新型コロナウイルスの感染拡大により、マスクを着用することが当たり前になってきましたよね。でも、暑い時期にマスクをするのは本当に苦痛…
実際、マスクを着用することで心拍数や呼吸数、血中二酸化炭素濃度、体感温度が上昇するなど身体に負担がかかることがあります。
また、マスクをつける顔の温度は平温よりも約3℃上昇することが分かっています。とくに太陽光を吸収しやすい黒色のマスクはより体温を上昇させます。
夏の高温や多湿といった環境下で、マスク着用するのは注意が必要なのです。
梅雨の熱中症・マスク熱中症 こまめな水分補給がカギ
しかしこのご時世、マスク着用はやっぱり避けられないもの。
そこで梅雨明けの熱中症、マスク熱中症の対策方法をご紹介します!
①マスクを適度に外す
厚生労働省は、野外で人と2メートル以上を確保できる場合はマスクを外すことをすすめています。着用しているときは負荷のかかる作業や運動は避け、周囲の人と十分な距離を取った上で、マスクを外し休憩を取るようにしましょう。(厚生労働省より)
②黒マスクをやめる
白がすべての光を反射させるのと対照的に、黒は太陽光の吸収性が極めて高く、黒マスクをする場合は念頭におく必要があります。気温33度の日のTシャツの表面温度は10分経過で、白色と黒色は約10度もの表面温度が違いました。面積的にマスクであれば、衣服が体温に与える影響ほどではないというが、明らかに体感温度はちがうでしょう。
(出典:あさイチ NHK朝採り情報「日焼け防止効果高いTシャツは何色?黒、黄色、青、オレンジ、グレー、白で比較実験」|J-CASTテレビウォッチ )
③ミネラル入りのむぎ茶などでこまめな水分補給を行う
マスク着用で、呼気で熱や湿気がこもりやすく、体温上昇や喉の乾きを感じにくいので、より水分、ミネラル不足を加速させます。意識的にこまめな水分とミネラルの補給をしましょう。
「熱中症」は、水分不足や体温調整機能が破綻し、身体に熱がこもることで引き起こされます。日常的な水分補給には、カフェインや糖分のないミネラル入りのむぎ茶などの飲み物がおすすめです。
熱中症対策のおすすめ飲料【生活シーン別】
日常生活なら➡︎ミネラル入り麦茶
無糖でカロリーゼロ、カフェインゼロなのでダイエット中や妊娠中の方でも安心。健康的に毎日飲むことができます。
大量の汗をかいたとき➡︎スポーツドリンク
スポーツ時や激しい運動をしたときにはスポーツドリンクがおすすめ。糖分が多いため、飲み過ぎてしまうと等脳病(一過性)のリスクや肥満リスクに注意が必要です。身体を激しく動かしたときのみに飲むといいでしょう。
脱水症状に陥ってしまったとき➡︎経口補水液
実際に熱中症や脱水症状に陥ってしまった後、特に医師から脱水状態の食事療法として支持された場合に限り飲んで良い飲料です。自己判断で飲むと塩分の過剰摂取になることがあるので注意が必要です。
熱中症対策の水分補給にも、シーン別に合ったドリンクがあることが分かりました。熱中症のリスクが高まるこれからの季節。正しい水分補給、マスク着用をして防ぎましょう。