2020年になり、世界中で流行している新型コロナウイルス。
大流行の最中、“アマビエ”という妖怪がネット上でよく見られるようになりました。
アマビエは江戸時代末期、肥後国(熊本県)の海岸で発見されたと伝えられ、疫病に際し、「私の姿を描いた絵を人々に早々に見せよ」と予言をしたと言われています。
「ゲゲゲの鬼太郎」原作者・水木しげるさんも描いたというアマビエ。
「アマビエ」です。水木しげるの原画を撮影しました。
江戸時代、熊本の海に現れ「疫病が流行ったら私の写し絵を早々に人々に見せよ」と言って海中に姿を消した妖怪、というより神に近い…もの。
現代の疫病が消えますように。 pic.twitter.com/0P7HfyRe8h— 水木プロダクション (@mizukipro) March 17, 2020
その存在を信じるか、信じないのかは別として、普段は“悪いモノ”と捉われがちな妖怪にも、“良いヤツ”がいる。
ということで、外出自粛要請が相次ぐなか、ネットヘビーユーザーになる皆さんにライターかごのみかんが、良いヤツら(妖怪)を3名ご紹介します。
※妖怪伝説には諸説あります。
アイヌ民族に伝わる小人 コロポックル
“フキの下の人”と言われるほどかなり小さく、妖怪というよりも“精霊”として認識されることが多い。
アイヌより前から、北海道に住んでいたとされる先住民族で、後に移り住んだアイヌを快く受け入れ、鹿や魚を贈るなどかなり友好的であったが、極度の恥ずかしがり屋といわれています。
諸説ありますが、言い伝えをご紹介。
あるとき、ひとりのコロポックルの女性がアイヌの家に窓からこっそり贈り物を差し入れた。
その瞬間、アイヌの若者に腕を引っ張られ、姿を見られてしまう。
コロポックルたちは怒り、呪いの言葉を残してその土地を去ってしまった……。
どれだけ優しい人でも怒る。優しい人ほど怒ると怖い。人間と同じです。
岩手県に伝わる妖怪 倉ぼっこ
倉の中に住んでいる。人には一切危害を与えず、防火の神としても祀られている。
あるとき、近所で家事が起こった際、人間の女性に姿を変え、倉の荷物を運ぶ手伝いをして
くれた、という説あり。
ちなみに倉ぼっこの本来の姿は毛むくじゃらと言われています。ちょっとかわいい。
お世話やきな!? うまづら
夏のとある日、窓を開けたまま寝ていると風とともに家に上がり込んでくる。
悪さをすると思いきや、
・毛布をかけてくれる
・蚊取り線香をたいてくれる
・ごはんを作ってくれる(すごくおいしいらしい)
・起きると姿はないが、準備してくれたごはんを食べると出世する
ただの良いヤツじゃん。友達になりたい。
以上、ただの良いヤツ3名をご紹介しました!
コロナウイルスにより、人間の心身、そして経済的にも落ち込んでいる昨今の状況。
そんななか妖怪“アマビエ”が今再び人々に思い出され、描かれ、現代の情報ツールであるSNSにたくさん投稿されています。
世の中に不思議な出来事が起こるとはいえ、このように、妖怪の存在には人間の心理的な部分にも深く関係があるのかもしれませんね。
もし、今も私たちを見守ってくれている妖怪たちがいるのなら。
いつもありがとう〜!