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三鷹の自然あふれる「風の散歩道」と「井の頭公園」 リゾート気分で羽休め

家に籠もって過ごす日が続きましたが、たまには気持ちの良いそよ風も浴びたいもの。
気分が落ち込む前に近場の自然リゾートで羽休めしてみませんか。

今回は、三鷹の自然があふれる「風の散歩道」と「井の頭公園」です。

先月号の神田上水のお話を覚えていますか?東京の水道起源としてご紹介しましたが、その神田上水の水源が今回の舞台。

先月の執筆で「三鷹」の文字を見た瞬間に懐かしさのあまり行きたくなった所存です。

学生になって初めて観劇した劇場が吉祥寺にあり、酔い覚ましに散歩したのが三鷹でした。

吉祥寺から三鷹まで、ひと駅分が時間にして徒歩で約20分。

当時は暗くて周囲の様子がわかりませんでしたが、広大な敷地と沿道の川のせせらぎが妙に耳に残っています。今回はその正体を探りに行きましょう。

三鷹駅南口。ジブリ美術館の最寄り駅でもある当駅では停留所にカラフルなバスが停まり、看板にちょっとした趣向が凝らしてあるなど、どこかサブカルを匂わせる趣きがあります。

左側の階段を降りるとまず目につくのが南東にのびる玉川上水とそこに架かる「三鷹橋」。その隣には年季の入った旧三鷹橋の一部が置かれています。

旧三鷹橋

「風の散歩道」左に見える玉川上水は多摩川の水を引き入れて開削しました。 この沿道近辺には武者小路実篤や野口雨情ら文学者の家も多かったとか。

それを目印にのびる沿道が「風の散歩道」です。

岸をふちどる桜をはじめとしたさまざまな植物は四季によってその表情を変化させ、またこの通りは景観配慮の観点から電線を地中化。夜にはガス灯風の照明になるためレトロな空気を感じられます。

さらに洒落たカフェや雑貨店が点在し、その名の通り風の向くまま、気の向くまま覗いてみるのも面白いかもしれませんね。

横を流れる小川は玉川上水と呼ばれますが、始まりは江戸時代(1650年ごろ)です。

そのころの江戸は人口増加が著しく、それまで市中の水道まわりを担っていた神田上水だけでは賄いきれなくなっていました。そのため新たな水道開発が必要となり開削されたのが玉川上水だと言われています。

また、有名な逸話でいえば文豪・太宰治の入水場所としても認知度があり、散歩道の途中では作家の山本有三記念館が開設されているなど文学色が濃いのも特徴のひとつです。

さて、そのまま歩を進めたところで見えてくる橋が「萬助橋」。この橋を境にして明確に住宅区画と自然区画が分けられています。

そしてこの自然区画から始まるのが「井の頭恩賜公園」です。

「萬助橋」江戸時代の玉川上水は「人喰い川」と言われるほど水量も多く流れが早かったそう。 吉祥寺通りの屈曲点に位置してることから三鷹のランドマークになっています

井の頭公園内に競技場もあり人々の憩いの場に。 屋外のトレーニングコーナーもあってストレス発散にはもってこいですよ。

その敷地は広大すぎて1日がかりのピクニックになるので、ここでは神田上水の水源である井の頭池までの道を散策してみます。

まず公園に入ると、人工的な小さな池も設けられており、泳いでいるカモや餌を取りに来る野鳥の姿を目の当たりにするとちょっとしたリゾート気分を味わえます。

広い競技場が近くにあるので人目がなくなることもなく治安上でも安全です。

ちなみに「三鷹」という地名は「三領にまたがる鷹場」に由来し、鷹狩りを好む徳川将軍家の本当のリゾート地だったのです。

さらに「井の頭」も上水の根源にあたることから命名されたと言われています。

この森を途中で左に抜けて進むと見えてくるのが井の頭池。

池の周りには水生生物を紹介する施設や甘味処が散りばめられているので自分だけの穴場スポットを探してみてはいかがでしょう。

「井の頭池」神田上水の水源として重宝された井の頭池は将軍家の茶の湯に利用されたほか雪見の名所でもあったとか。

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脚本家 新井啓明
日本大学卒業後、広告営業、ネット記事編集に従事。
現在は、ゲームのシナリオ執筆から、舞台コンペのための脚本も手がけている、精神年齢が小学生の会社員。
【ブログ】https://note.mu/kikitojiji190814

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