マインドマップやPDCA分析など使えるビジネスフレームワークをシチュエーション別にご紹介。
中堅くらいになってくると任される企画も増えて、それぞれに同じアプローチもできない。自分のビジネススキルが試されているなと感じているキャリア女子、多いですよね。実践的に学んですぐ使っちゃいましょう。
SWOT分析やマインドマップ「ビジネスフレームワーク」とは
フレームワークは、構造や枠組みを意味する言葉。ビジネスフレームワークとは、経営戦略の立案や事業の分析、考え方の整理の際などに使う手法のことです。
目的に合ったフレームワークを使い分けることで、さまざまなシチュエーションや情報が整理され、効率的な業務の遂行や説得力のある資料作成などにつながります!
シチュエーション別で知る ビジネスフレームワーク8選
例えばあなたがある広告・PR会社の中堅社員だった場合。化粧品のリブランドや大型商業施設での物産展、オウンドメディアの立ち上げなどいくつかのプロジェクトを同時に進めているかもしれません。
それぞれどんな案件でどんなビジネスフレームが役に立つかをご紹介します!実際にプロジェクトの担当者になった気分でそれぞれ読み進めて新たな知識を身につけましょう。
市場や顧客を知り自社と競合を分析!【3C分析】
旅行社の団体旅行商品を企画する担当になりました。その時に、そもそも商品のターゲットや顧客層、それに刺さる宣伝手法を考えるために商品自体を分析!
3C分析とは
マーケティング戦略や事業計画などを考える際に使用されるフレームワークのこと。3C分析の3CとはCustomer(顧客、市場)、Company(自社)、Competitor(競争相手)を意味します。これら3つのCについての分析を行うことで、マーケティング環境を全体的に理解でき、ビジネスを成功へと導くための要因を見出すことができるのです!
旅行商品企画のために、3C分析を用いて顧客と競合を分析
2泊3日の韓国女子旅ツアーを企画担当に。まずは韓国旅行についての3Cを分析。
顧客(Customers)
K-POPを入り口にソウルに行ってみたい30-40代の女性が急増中。
昔からいる韓国美容への憧れからソウル旅を目指す人たちは少し減少傾向。日本でも韓国コスメが容易に手に入るようになったため。
未だ韓国は比較的低価で行ける旅先として人気。
距離的にも近いため週末の需要が高い。
自社(Company)
ソウルに支店があり、現地の情報が入ってきやすいのが強み。
現地のキャッシュレスペイ事業者と提携を進めて、割引クーポンを発行できる。コスメなどの買い物に有効。
自社で開発している旅行アプリの韓国版ができたばかり。有名スポットやアクセスを紹介できる。
競合(Competitor)
大手トラベル社が最近ツアー価格を1割程度値下げ。
K-Tour社がソウル市内のレストランで使えるクーポンを配布するキャンペーンをうった。
ネタやアイデアを拡散したい【マインドマップ】
会社で運営しているオウンドメディア。コンテンツ制作のリーダーとして記事のネタを募集しているんだけどなかなかアイデアが浮かばない!そんな時は思いつくアイデアから派生させて思い浮かべてみよう!
マインドマップとは
テーマとなるアイデアから連想されるキーワードを書き出し、頭の中で考えていることを可視化できる図のこと。メインテーマを用紙の真ん中に書き、そこから分岐させてキーワードを追記していきます。思考を可視化できるので、記憶力の強化や膨大な情報を整理する際に役立ちます♪ビジネスだけでなく、何かを学ぶ際や日常生活でも使えるフレームワークですよ!
マインドマップを使ってネタのアイデアを広げて見ると
秋冬美容の悩み「乾燥」から派生して考えると…
お肌の悩み、ヘアの悩み、ハンドケアが定番。
ハンドケアから派生してネイルケアも大切にしないと爪が割れちゃうし。
意外と見落としがちなボディ、首回りの保湿ケアだって必要だよね。
書き出しながら話しあうとどんどんアイディアが膨らんできた!
商品の販売促進戦略考え直す【4P分析】
地元のお米を使った米ぬか化粧水が注目を浴びてきて、販路を拡大したいという相談が。まだ正式なクライアントとして案件につながるかは分からないけども、現状の販促について大まかに課題を見つけておこう。
4P分析とは
4P分析はマーケティングフレームワークの1つ。3C分析、STP分析を行い、その後に使用されます。4つのPはそれぞれProduct(製品・サービス)、Price(価格)、Place(流通)、Promotion(販促活動)といった意味。これら4つのPを分析し、サービス内容が顧客にきちんと届けられているか、価格は適正かなどを分析します。
米ぬか化粧水の現状の販売促進について整理して課題を洗い出してみよう
クライアントの米ぬか化粧水を、製品・価格・広告・流通の側面から分析。製品は評価を得ているし、価格も少々高めだけど複数購入割引もあるから問題なさそう。
既存のユーザーと同じターゲット層に広げるには広告の出し先を大手メディアにも増やしていってもいいかも。
4Pに分けると、施策が一覧できるし、整合性も見えてくるから現状分析にいい感じ。
SWOT(スウォット)分析
雑貨店のECサイトをリニューアルすることに。お家時間が増えたことで自宅を飾れる雑貨のニーズも高まっているはず!でも、よくある雑貨、よくあるECサイト…。何が強みか出してみよう!
SWOT分析とは
企業や事業の状況を把握したり、経営戦略を考えたりする際などに使用されるフレームワークです。SWOTのSはStrength(強み)、WはWeakness(弱み)、Opportunity(機会)TはThreat(脅威)を意味します。
強みと弱みは内部環境で、機械と脅威は外部環境に分類されます。これら4つの観点から提供している商品やサービスについて分析し、それぞれのプラス面・マイナス面を考えていくのです!
自社のECサイトの強み、弱み、得られそうな機会や脅威になるものって?施策まで繋げよう
自社のECサイトはデザイン重視の雑貨を揃えていて、インスタグラマーとの連携などをやっている流行度が高いのが強み。ただ、ECサイトの競争が激しくなっていることを考えると、SEOの強化や、ECサイトやそのブランドの深度を深めて強固な地盤を作る必要がありそう。
最近の機会や補助金など使える手段を駆使して、強化しよう。
強み弱みや機会・脅威の掛け合わせで見えることが広がる!施策を考えるのも効率的に生み出せている感じ。
ロジックツリー
自社で運営するメディアのアクセス数が伸び悩んでいる!まずは、アクセス数を伸ばすために、SNSを使ったり、SEOを意識したコンテンツをアップしたり、やれることを考えてブレストしよう。その次に、目的に沿ってアイデアを整理!
ロジックツリーとは
問題を引き起こす原因や、問題の解決策を考えるために使われるロジックツリー。1つの大きな課題(目的)に対して、課題を細分化してそれぞれの解決策を並べていきます。小さな課題から少しずつ解決していくことで、大きな課題の解決へとつなげていく手法。
ポイントは、出した課題やアイデア、解決策がかぶらないように集約してからロジックツリーにまとめること。発生している問題の原因を突き止めたり、課題に対する解決策が見つけやすくなったりしますよ♪
自社メディアのPVを上げるためにできることを考えていこう
PVを上げるにはコンテンツの質向上、SNSでの拡散、WEBサイト自体の評価を上げるためのSEO施策といろんな方向性があると分析。それぞれ何ができるかを細分化して考えてみた。手法はいろいろありそう。
ロジックツリーだと大きなテーマから小さな具体策まで順序立てて考えられて便利!
STP分析
美肌マスクを作ったけど、なかなか売行きが伸びないとの相談が。商品自体はアラサー向けでコスパが良く、パッケージの見た目も女子ウケしそうで問題なし…。でももしかして、市場や売り出し方が間違っているのかも!?
STP分析とは
マーケティング戦略の際に使われるSTP分析は、「どのような人に、どんな商品・サービスを売るのか」を考える際に役立つフレームワーク。STPのSはセグメンテーション(市場の細分化)、Tはターゲティング(どの顧客を狙うのか)、Pはポジショニング(競合との違いを明確化し優位な立ち位置を探し出す)を意味します。
まずは美肌マスクのターゲットやポジショニングを決めていこう!
美肌マスクを使用する層をセグメンテーションで分析。ターゲティングはペルソナを詳細に考えるように考案。同時に自社の商品は他社と比べてどの位置にあるものかをポジショニング。ターゲティングとポジショニングは整合性が合うようにしっかり見合わせよう。
パーセプションマップ
企画した美肌マスクはアラサーの女性向けの商品なのに、アラフォーやアラフィフ世代の客層から問い合わせが多い。もしかして、自社のポジションが想定と違うかも?売り出した商品が市場からはどう見ているのか確認しよう。
パーセプションマップとは
自分たちが想定していたポジショニングが、想定していたとおりに認識されているかをチェックするために使われるのが、パーセプションマップです!知覚マップとも呼ばれます。
ターゲットが認識する企業や商品・サービスなどに対するイメージを、2つの軸を使ってマップにします。見た目はポジショニングマップと似ていますが、ポジショニングマップが企業目線なのに対し、パーセプションマップは顧客目線で作られているという違いがあります。
売り出した美肌マスクが実際、お客さんから見てどの位置にあるんだろう?他社と比較して位置付けてみよう
PDCA分析
自社での新たな取り組みとして、リスティング広告を出してみようということに。みんなで頑張って作った広告を出してみたのが良いのだけれど、なかなか結果が出なくて困る!何が良くて、何が良くないかをチェック!
PDCA分析とは
PDCAは、業務を改善する際に使われるフレームワークのこと。Plan(計画)、Do(実行)、Check(評価)、Action(改善)の頭文字を取って作られた造語。これら4つを繰り返し行うことで、業務やアイデアなどをより良いものへと改善していきます!
Google広告で初めて事業のWEB広告をしてみた。継続的に運用するためにPDCAを回そう。
Google広告について、初心者ながらも予算や強そうなキーワードを決めて運用。実際のコンバージョンを検証して、リサーチを進めると、広告の効果を高めるキーワードを複数に増やした方がいいみたい。しっかり評価をして次のアクションに繋げてみなきゃ。
継続的に行うプロジェクトも検証と改善が大事だよね。PDCAはやっぱり基本中の基本。