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モンテッソーリ教育がわかる!【キャリアママ向けオススメ映画】

キャリアアップを目指す女性なら、子育てのフェーズが目前に迫った時に子どもの教育にも関心が高まるはず。

最近は目まぐるしく変革する世界の動向に合わせて、いろいろな教育手法が注目を集めています。なかでも「モンテッソーリ教育」って聞いたことありませんか?

最近よく聞く「モンテッソーリ」知ってる?

モンテッソーリ教育は幼児教育のひとつの手法。

子どもは歩くことを教えなくても歩こうとしたり、積極的に環境に関わっていろんなことを吸収していく。私たち大人はその「自己教育力」を発揮できる環境と、自由を与えるという考え方です。

創始したのはマリア・モンテッソーリ。1907年、ローマのサン・ロレンツォ街に、モンテッソーリの学校である最初の “子どもの家(Casa dei Bambini)” を設立しました。

日本にも1960年代に紹介され、現在140以上の国に普及しています。

Amazonのジェフ・ベソス、Googleのラリー・ペイジ&セルゲイ・ブリン、Wikipedia創始者のジミー・ウェールズからウィリアム&ヘンリー王子、ジョージ・クルーニーらが受けた教育手法。日本では 「“AI超え” の一手」と世間を驚愕させた藤井聡太棋士が受けたとして知られています。

BSQ編集部の私も一児を育てる親として、一度は気になったモンテッソーリ教育。できるだけ子どもの思うがままに行動させ、見守ってきました。

“夢中でお仕事” 子どもたちを2年にわたって観察

© DANS LE SENS DE LA VIE 2017

2月19日公開のドキュメンタリー映画「モンテッソーリ子どもの家」は、その教育を取り入れたフランス最古のモンテッソーリ学校に通う2歳半〜6歳のクラスを2年3ヶ月に渡って “観察” したドキュメンタリー。

ドキュメンタリーにうつる幼稚園の園舎の様子は、一般的な日本の幼稚園とは全く違います。広がっているのは“子どもの社会”。4歳のジェロは水差しの中身を測ったり移したり。また他の子はお料理やアイロンかけ、外ではお花の水やり。

そう、子どもたちは夢中で自ら『お仕事』をしています。

子どもの自主性を尊重し、子どもの能力が自然に伸びるよう先生が見守る中、子どもたちがユニークな教具を思い思いに選んで自由に学ぶ。

子どもが夢中になって何度も何度も同じ『お仕事』を繰り返すタイミングこそ、成長の過程で訪れる『敏感期』という魔法のような瞬間なのです。

例えば、順番やルール、場面、所有物にこだわるタイミングは「秩序感の敏感期」。何かをひたすら触ったり、匂いをかいだりするタイミングは「感覚の敏感期」。

モンテッソーリでは、ある特定の機能を発達させるために、特定の感受性が際立つタイミングを『敏感期』と考えます。

© DANS LE SENS DE LA VIE 2017

その瞬間を見逃さずそっと手を差し伸べる先生は、クリスティアン・マレシャル先生。子どもたちに主導権を渡し、自由に『お仕事』できるよう家の中の道具や環境を整え、母親のような存在で受け身に回ります。 

私も、子どもが幼い頃、部屋に置くものや与える道具、おもちゃ一つ一つもかなり気をつかって選び、子どもが興味を持つように話しかけながら絵を描いたり一緒にお花を育てたり飾ったりしました。

小さいうちに慣れ親しんだ色や環境が、後々子どもの好みや内面に影響を与えると思ったからです。

集中力、自主性、好奇心のため…大人は見守るだけ

© DANS LE SENS DE LA VIE 2017

日頃、私たち大人は子どもがやることにハラハラして過剰に声かけをしたり、何かを達成した時には褒めて褒美をあげたりしてしまいます。

しかし、このドキュメンタリーは子どもたちが黙々と何かを切ったり、水を移し替えたりする日常が延々と続き、大人が子どもの行動を選択したり、ジャッジしたり、称賛することはありません。

好奇心を尊重し、自主性に任せて、一度やり切ったものをすぐに褒めたりせずにそのまま継続することを見守る。

教具や環境を用意して、使い方を教えてそのあとはひたすら見守る教師の姿が映し出されています。

「その子だけとの時間」を大切にする

© DANS LE SENS DE LA VIE 2017

モンテッソーリの「教具」のように渡す物も一つ一つ選んで育てた私の子どもは、春から中学生。小さかったあの頃とはまた違う試練に直面すると思います。

これからどう向き合うか。ドキュメンタリーにそのヒントがありました。

クリスティアン・マレシャル先生が一人の子どもと向き合う時、他の子が話しかけてきても「今は聞けないよ」と、その子だけとの時間を大切にする姿がありました。

今の私にはこのシーンが、これからの子どもと関係を築いていくヒント。

子どもは《自分のことをちゃんと見てくれている》という自信が成長につながるのです。

この映画では、子どもの成長を通して大人が多くのことを学んでいることを再確認させます。子どもは決して力の無い存在ではなく威厳に満ちた存在。

現代を生きる親や、これから親になる人たちにとって大切な気づきを開眼させる作品です。

モンテッソーリ子どもの家

監督 アレクサンドル・ムロ
撮影 アレクサンドル・ムロ
日本語吹き替え 本上まなみ 向井理
公開  2021年2月19日(金)
スターサンズ、イオンエンターテイメント配給にて、新宿ピカデリー、イオンシネマほかにて全国公開!

  • Profile
Arlie

BE-SQUAREのライター兼編集者。働く女子が仕事・私生活で役立つ情報を発信。Twitterでは仕事しながら見つけた便利ツールや日々のことをゆるりと投稿しています。

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