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シシド・カフカ『リメンバー・ミー』日本版エンドソングに込めた想いとは。

第90回アカデー賞®で、「長編アニメーション賞」と「主題歌賞」の2部門を受賞した、ディズニー/ピクサーの最新作『リメンバー・ミー』。その日本版エンドソングを担当したシシド・カフカさんに楽曲に込めた想いや映画の見どころについて伺った。

やわらかく、やわらかく言葉を大切に伝えることを心がけましたーー。

日本版のエンドソングのオファーが来たとき、「まさか私が!?」と驚いたというシシド・カフカさん。ロックミュージシャンとして活躍する自分に、ディズニーからのオファーが来たことは予想外の出来事だっという。

「ジャンル違いの私の声にがかかるとは思ってもいなかったので、びっくりしました。でも作品の内容を聞いてたら私しかいないよねって。適任だよねって(笑)」

というは、この作品の舞台はメキシコの伝統的な祭礼行事”死者の日”からインスパイアされた<死者の国>と、<生者の国>、サンタ・セシリアの町。ミュージシャンを夢見ながらも、代々にわたって音楽を禁じられた家族に囲まれて暮らすミゲルが”死者の日”に、先祖が暮らす<死者の国>へと迷いんこんでしまうことからストーリは始まる。

その作品モチーフにちなんで白羽の矢が立てられたのが、メキシコ出身のシシド・カフカさんというわけだ。さらに中南米でもツアーを展開させている東京スカパラダイスオーケストラが『シシド・カフカfeat.東京スカパラダイスオーケストラ』としてタッグを組む。

「スカパラの皆さんと一緒に楽曲アレンジができると聞いて、なんて運命的な最強タッグだと思いました。絶対面白くなると確信したし、実際その通りの素晴らしい出来になったと思います。

意識したのはこの作品の持つ優しさや、日本語歌詞の温かみを絶対的に大事にすること。スカパラさんの演奏を聴くと、つい声を張り上げたくなるんですがそこはグッと抑えて、やわらかく、やわらかく、言葉を大切に伝えることを心がけました」

家族からドラムを反対されていたという過去を持つシシドさん。反対されても音楽を諦め切れない主人公ミゲルに共感するものがあると話す。

「ミゲルが家族にバレないようにこっそり屋根裏でギターを弾くシーンがあるんですが。心打たれましたね。私も家族に反対されていたときは棒をスティック代わりにしてドラムのまねごとをしてましたから。両親を説得するまでに4年。根負けする形で許してくれたと思うんですが、今では一番の理解者です。メールもするし、食事も行くくらい仲良しなので、映画も家族の顔を思い浮かべながら見てました。」

もし<死者の国>に行くことができるとしたら?の問いにも、会いたいのは親族だと答えてくれたシシドさん。

「祖父、祖母に会いたい。2人とも私が物心つく頃にはもう亡くなっていたので、あまり記憶はないんです。とくに父方の祖母は、とってもカッコいい人だったみたい。私の七五三のときの写真を見返してみたら、祖母の白髪の髪を重めのボムにまとめて、革のタイトスカートを履いてるんですよ。会ってお話ししてみたいですね」

『リメンバー・ミー』の見どころを伺うと。

「この映画は誰が見ても楽しめる素敵な映画です。子供は夢見る輝きが見えると思うし、大切な人を亡くした経験がある人はその人を思い出しながら温かい気持ちになると思います。家族の大切さや家族愛も再認識できるし……見どころが多すぎてひとつに絞れないですね(笑)。それに映像が息をのむほど美しい。とくにミゲルが<死者の国>へ行くときに舞い散るマリーゴールドや、ろうそくを灯す祭壇のシーンなど。これは本当にアニメーションなの!?と疑いたくある映像のリアルさにゾクッとしました。ミゲルの大冒険を通して、色んな物を得られる映画だと思うのでたくさんの人に見て欲しいです。」

最後に、シシドさんの最近の大冒険を伺うと「今、大冒険中です」と興味深い答えが返ってきた。

「今はまだ言えないのですが、いつか『あ、このことだったのね!』と皆さんに思ってもらえると思います。今は楽しいプロジェクトになるように画策している真っ最中です」

ミュージシャンとして、女優として、モデルとして。そしてこの作品では声優にも初挑戦したシシド・カフカさん。さらに私たちを楽しませる大冒険とは!?

活躍の場を広げ続ける彼女から今後の目が離せない。

 

『リメンバー・ミー』

 

監督 / リー・アンクリッチ
声の出演 / 石橋陽彩・藤木直人・橋本さとし・松雪泰子 他
公開 / 3月16日(金)全国公開
同時上映「アナと雪の女王 / 家族の思い出」

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