土屋太鳳がAI役 コンプレックスだった声を努力で自分の味方に変えた

長編オリジナルアニメーション映画『アイの歌声を聴かせて』が、10月29日より全国公開される。本作は、歌が大好きなポンコツ「AI」とクラスメイトが織りなす青春ストーリー。

「AIが成長していく様子を声で表現するのに悩んだ」というシオン役の土屋太鳳さんのインタビューをお届けします。

声優初挑戦 シオンの絶妙な話し方の変化に注目して

「サトミ、いましあわせ?」

クラスで孤立しているサトミの前に突然現れた謎の転校生シオン。「私がしあわせにしてあげる!」と、突然ミュージカルさながらに歌い出した彼女は、なんとサトミの母が開発した試験運用中の「AI」だった…。

ちょっぴりポンコツなAIとクラスメイトが織りなすハートフルエンターテイメント『アイの歌声を聴かせて』。

ご自身初となる「AI」の声を演じる上で、こだわった部分などを伺うと。

「シオンはAIだけれど、相手がどうすれば幸せになれるのかを気遣う優しさを持っている素敵な女の子です。機械的な部分と人間的な部分を声でどう表すのかを悩みました。監督の思い描くシオンは最初からはっきりとしていて、声のトーンやニュアンスが明確になっていたので、それだけに私が演じる意味はなんだろうと考えました」

そこで出た答えが「声の中に感情を入れたり、AIだからこその切なさ、もどかしさという心の部分を表現すること」だったそう。

「サトミと会ったばかりのシオンはまだ赤ちゃんみたいなんです。そこからみんなと一緒に成長しながら大人になっていく。それがどこからで、どう変わっていくのか。それを表現するのが大変でしたが、セリフに呼吸を入れることで表現しました。シオンの話し方がどう変わっていくか、微妙な変化に注目して観てもらえたら嬉しいです」

すぐ声が枯れたり 舌足らずになったり… 苦労した声の訓練

ことあるごとにミュージカル調に歌い出すシオン。もちろん、劇中の歌唱もすべて土屋さんが担当した。

「実は仮歌を聞いたときに、あまりにもその歌声が素晴らしかったので、シオンはこの方が演じた方が生きるのでは…と思い、それをそのまま監督に伝えたのですが“土屋さんらしい声でいい”と言っていただいて…。なので、仮歌を入れてくださった方と共に、シオンを生きるつもりでやらせていただきました。きっとこの先、私の声だからこそ生きる役、私の声といえばこの役!という出会いもあるかもしれません。でも、シオンは仮歌を担当してくださった方と一緒に作り上げた役です。本当に感謝しています」

歌や声の出し方についてたくさんのサポートをしてもらったと話す土屋さん。この作品をきっかけにコンプレックスだった声が自分の味方になってくれたと話す。

「私はすぐに声が枯れてしまったり、舌足らずのようになってしまったり…。少しは改善されたと思いますが、声にはずっとコンプレックスがあったんです。でも、声の量、出し方、口の形、ひとつずつ丁寧に教えていただいて、こうすれば高い声が出せる、声が漏れないんだ!と、声が変わっていくのを感じました。最初はどのくらいの練習で喉が起きるのかがわからず、2時間くらい発声練習をしていて…。声が枯れるかと思いました(笑)。でも、声も鍛えれば鍛えた分、練習すればした分、自分の味方になってくれるということが実感できて、それが自分に勇気をくれました。私にとってこの作品はとても大切な存在になると思います」

土屋太鳳のおっちょこちょいな一面

『アイの歌声を聴かせて』は、お母様から言われた「大切なものを大切にできないと、大切な人も大切にできない」という言葉を思い出させてくれたそう。

「以前、物を無くすことが続いたときがあったんです。“アレないな? ”と思ったら “あ、アレもない” って。そんな私を見た母が『あなた、気づいてる?』って。そうやって小さなものから大きいものに変わっていく。それに気づかないと、いつか本当に大切なものを失うよって教えられました」

それからの無くし物が減ったのかを伺うと、いたずらっぽく笑う。

『でも “今、ここに今置いた!” って、確認するようになりました』と慌てて付け加える姿にこちらもつられて笑顔になってしまう。天真爛漫でちょっとおっちょこちょい、誰からも愛されるそんな姿はシオンそのものだ。

「嬉しいです。シオンがサトミを幸せにしてあげたいと思うように、誰かを守りたいとか、この人のためにと張り切っちゃう部分は似てるかもしれません。今一番大切なもの?家族です。もう家族が好き過ぎて、おかしいくらい(笑)。家族がいると安心できますし、姉弟でおいしいねーって、笑いながらする食事は、最高の癒しの時間です」

多忙でも肌荒れひとつしない美しさの秘訣

最後に気になるのは土屋さんの美貌の秘密。出演作品が続き、多忙な毎日を過ごしているはずなのに肌荒れひとつないその美しさはどのように保たれているのだろう?

「甘い物は食べ過ぎないようにしたり、水分をまめに摂るようにしたり…。あとは、お掃除しながらのパックですね。掃除機をかけるときに、シートパックをしながらするんです。お掃除タイムは自分を綺麗にする時間!と決めてお部屋も顔も磨く(笑)。効率も良いですし、お仕事で忙しくされている女性にオススメです♪」

Profile
1995年生まれ。2005年オーディション『MISSPHOENIX』で審査員特別賞を受賞。2008年、映画『トウキョウソナタ』で女優デビュー。2015年、NHK連続テレビ小説『まれ』でヒロインを務める。以降、テレビドラマ、映画、CMなど数多くの作品に出演。2020年には『ローマの休日』でミュージカルに初挑戦。2022年には映画『大怪獣のあとしまつ』の公開を控える。またNHK総合『シブヤノオト』でMCを務めるなど各方面で精力的に活躍中。

『アイの歌声を聴かせて』

(C)吉浦康裕・BNArts / アイ歌製作委員会

原作・監督 吉浦康裕
声の出演 土屋太鳳、福原遥、工藤阿須加、興津和幸、小松未可子、日野聡 他
公開 10月29日(金)全国ロードショー

Text Satoko Nemoto
Photo Ryuta Seki
Styling Daisuke Fujimoto(tas)
Hair&Make Izumi Omagari

衣装 ブラウス 64,900円(参考価格)スカート 92,400円(共にエムエスジーエム アオイ TEL03-3239-0341)ミュール 18,480円(イエロ TEL 03-6804-8415)リング 73,700円 イヤーカフ 93,500円(共にプライマル mail:support@prmal.com)

この記事を書いたのは
Poco'ce

毎月25日発行。ちょっと幸せをテーマに、グルメ・美容・健康・カルチャーなど、女性にうれしい情報満載の無料情報誌。TOKYO LIFE STYLE Free Magazine Poco'ce(ポコチェ)

http://www.pococe.com/