浅草は雷門だけじゃない 猫を愛でる今戸神社で恋愛成就を祈願

「桜橋」1980年に創架が始まり、1985年に完成。架橋の際に、記念としてアメリカのワシントンDCより、明治期に輸出した桜の子孫が贈られました。

テレビでは盛んに五輪成功を祈願しますが、1年の抱負は人それぞれ。
自分の「好き」をとことん追及すれば、きっと何かが見えるはず。

猫が好きな僕は、験担ぎに猫の神社がある浅草の桜橋付近を散策しました。

浅草には思い出があります。新卒で営業の仕事に就いた僕は、始業から定時まで何十件も電話営業を行い、向島にある草餅の老舗和菓子店にようやく訪問アポを取りました。

生まれて初めての営業は失敗。その帰り道、係長だった先輩からの無言のプレッシャーにめちゃくちゃ落ち込んだのが、ここ隅田川の桜橋でした。

当時、ここから見える東京スカイツリーはオープンしたての新参者。しかし、好奇の目に晒されていたあの頃と打って変わって、今ではすっかり外国人旅行者の記念写真を彩るアクセサリーになっています。

桜橋はX形をしながら両岸を結ぶ隅田川で唯一の歩行者専用橋です。7年ぶりに訪れた思い出の地は当時と何も姿を変えていません。隅田川を流れる屋台船の終着地として今でも人々の思い出作りに一役買っています。

そして件の草餅屋さんがある向島は、開発が進んでいる押上と隣接していても昔ながらの街並み。遠くにそびえ立つスカイツリーを背景にしてみると、新旧が交じりあった何とも時代の移ろいを象徴する光景です。

「今戸神社」日本で初めての夫婦と言われるイザナミノミコトとイザナギノミコトが祀られ、良縁祈願に訪れた若い女性の参拝者が多いです。住所も「台東区今戸1-5-22(いいご夫婦)」というのも縁起がいいですね。

さて、実は再びこの地に来たら絶対に行きたいと思っていた場所があります。それが猫を愛でる「今戸神社」。7年前にここを歩いたとき、猫が描かれた今戸神社の看板を見ながら行きたいと思っていたのです。桜橋から徒歩3分。

さっそく鳥居をくぐり境内に入ると、まず目に飛び込んでくるのが猫、猫、猫…。招き猫を型どった石像や陶器、絵馬がずらり。参拝者も老若問わず女性が多い印象です。

本殿内には大小さまざまな猫が奉納されています。定期的に境内に置かれることも。

もともとこの辺一帯は、今戸焼きという陶磁器産業が盛んで、招き猫が多く作られたことから「招き猫発祥の地」として有力視されているんです。
こちらの神社では約40年前から良縁祈願、恋愛成就と並んで猫に注目するようになったとか。

現に大小さまざまの招き猫が奉納され、中には特大サイズも鎮座しており参拝者たちを楽しませています。
また、招き猫が上げている足は左と右で意味が異なるんです。諸説ありますが、今戸神社では右を上げていれば「恋愛成就」を表し、左を上げていれば「商売繁盛」を記念いているのだとか。

本殿横にある招き猫。スマホの待受けにするとご利益があるのだとか。左の黒い模様がある猫がオスですよ。

礼拝が終わったら、やはりお楽しみは「おみくじ」ですよね。
本殿横に設置されたおみくじは「招き猫おみくじ」など種類が豊富です。特に人気なのが「恋勝みくじ」。

自分と相性の良い異性の年齢や血液型、さらには具体的な恋愛アドバイスなど細かく記してあって読み応えばっちり。

さらに準備がいいことに、境内にはガーデンテーブルとチェア、ベンチまで完備され、植え込みには可愛らしい猫のオブジェも。

今しがた引いたおみくじを読み込んだり、談笑する休憩所に最適です。

境内には50人ほどが座れる談笑スペースが。神社周辺には喫茶店がなく住民の憩いの場になればと設置したそうです。

そして、この神社は幕末に活躍した新選組・沖田総司の終焉の地としても有名。歴史好きの女性も訪れるなど魅力が絶えません。

ぜひ新年祈願とともにそんな歴史も掘り起こしてみてくださいね。
これだけ面白い場所なら、7年前の営業帰りに立ち寄ればよかったですね。そしたら、あれほど落ち込まなかったかも…。

Writer

脚本家 新井啓明

日本大学卒業後、広告営業、ネット記事編集に従事。
現在は、ゲームのシナリオ執筆から、舞台コンペのための脚本も手がけている、精神年齢が小学生の会社員。
【ブログ】https://note.mu/kikitojiji190814

 

この記事を書いたのは
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