花粉と肌荒れの関係性について
花粉によって起こる肌荒れを「花粉皮膚炎」といいます。これは、花粉症の人やアレルギーを起こしやすい人に起こりやすいタイプの肌荒れ。
外部からの刺激をバリアする機能が弱っている肌に花粉が付着することで、かぶれや腫れ、乾燥などの肌荒れが起こります。
また、免疫力が低下している人や日焼けしている人も、肌の肌を外部刺激から守る機能が低下しやすいため、花粉皮膚炎の予防・対策が必要です。
花粉による肌荒れを予防するには
花粉による肌荒れを予防する方法は大きくわけて2つ。「花粉対策」と「肌のコンディションを整える方法」です。
花粉が肌に付着しないようにする
花粉のサイズは、髪の毛の直径の半分以下。目で見て避けることは難しいため、普段から花粉が直接肌に触れないような服装を心がけることが大切です。
とくに花粉が多い時期は、長袖やロングパンツ、タイツやマスクなどで肌の露出を控えてください。また、花粉がつきにくい毛足の短いすべすべの素材を選ぶのもおすすめ!
反対に毛足が長いウールやニット素材は、花粉が付着しやすく、払っても落ちにくい傾向があります。
肌のコンディションを整える
肌のコンディションを整えれば、花粉が肌に付着してもバリア機能がその刺激から肌を守ってくれるようになります。
コンディションを左右するのは、食事や運動、睡眠、スキンケアなど。
栄養バランスの良い食事や質の良い睡眠、適度な運動などを心がけて身体の内側から整えつつ、保湿をはじめとするアウターケアも忘れずに行いましょう。
今からでも間に合う!花粉による肌荒れ対策方法
花粉による肌荒れが起こったら、内側と外側の両方からアプローチすることが大切です。具体的にどのようなケアが必要なのか見ていきましょう。
規則正しい生活を心がける
栄養バランスの偏った食生活や短時間睡眠、夜更かしや運動不足は免疫機能を低下させます。
免疫機能が低下すると外部刺激から肌を守る機能も弱まるので、心当たりのある人は生活習慣の見直しから行いましょう。
栄養バランスの良い食事を三食しっかりととる、夜9時以降は睡眠時間を確保するなど、規則正しい生活を心がけることで免疫機能は高まります。
肌に優しいメイク・日焼け止めをする
「花粉の季節は鼻水や涙が止まらなくなるから」とメイクや日焼け止めをおろそかにしていませんか?
日焼け止めやメイクは、花粉が直接肌に触れないように守る防御膜となってくれます。
花粉による肌荒れが起こりやすい人の肌は刺激に弱い傾向があるため、肌に優しい成分で構成されたコスメ・日焼け止めを選び、花粉から肌を守りましょう。
保湿ケアをする
肌のバリア機能とは、角質にたくわえられた水分がクッションのような役割を果たし、外部の刺激を吸収するものです。肌が乾燥するとバリア機能は低下します。
保湿ケアをしっかりと行い、肌のうるおいを保つことで、花粉をはじめとする環境刺激による炎症や肌かぶれが起こりにくくなるのです。
花粉による肌荒れ対策~インナーケア編~
花粉による肌荒れに身体の内側からアプローチするなら、腸内環境を整えて免疫機能を整えることが大切。
例えば、胃腸のはたらきを整えるヨーグルトをいつもの食事に取り入れてみてください。ヨーグルトにはアレルギー症状を引き起こすヒスタミンを分解しやすくする力があります。
また、抗アレルギー物質効果がある魚料理もおすすめ。とくにDHAやEPAを多く含む青魚(ニシン・サンマ・アジなど)を取り入れてみてください。
花粉による肌荒れ対策~アウターケア編~
花粉による肌荒れにアプローチできるアウターケア商品をご紹介♪ それぞれ配合成分や使用感、用途が異なるので、毎日のスキンケアにプラスできそうなアイテムを選んでみてください。
【d プログラム】薬用 スキンケアベース CC
ニキビや肌荒れ予防に使用できる薬用化粧下地です。容量は25gで、刺激の強いパラベンやアルコール、鉱物油などは含まれていません。無香料なので、香りに敏感な方でも使いやすいアイテムです。花粉から肌を守るヴェールとして使用してみてはいかがでしょうか。
【d プログラム】アレルバリア エッセンス BB
日中用の美容液兼化粧下地。SPF50+・PA+++なので、日焼け止めの役割も果たします。紫外線吸収剤を使用していないノンケミカル処方。刺激の強いパラベンやアルコール、鉱物油も使用していません。
【d プログラム】アレルバリア ミスト
ミストタイプの化粧水。肌を保護するオイル層とうるおいをもたらす化粧水層の2層構造です。皮脂崩れ防止成分も含まれているので、メイクの仕上げに吹きかけるとベースメイクの崩れも防いでくれます。
【KOSE】フォルミュール 薬用 アクネケア BB
ニキビとメイクのジレンマ解決のために皮膚科医監修のもと生まれたBBクリーム。ニキビを隠しつつ、ニキビの原因となる外的ストレス(花粉や紫外線、ほこりなど)から守ってくれます。
【イハダ】薬用バーム
高精製ワセリン(肌うるおいバリア保護成分)と抗肌あれ有効成分(グリチルレチン酸ステアリル)を配合した保護バーム。肌にぴたっと密着して、外部刺激から肌を守りつつ、肌の水分蒸散を防いでくれます。
【小林製薬】さいき 治療ローション
肌荒れ治療薬として開発された第2類医薬品です。肌の炎症を抑えるグリチルリチン酸ジカリウムが配合されており、赤みやヒリヒリなどの症状にアプローチ可能。花粉で荒れてしまった炎症状態の肌に使用したい治療薬です。
肌には過酷な季節 外側・内側のケアが大事
花粉の季節は、花粉による肌刺激、マスクによる摩擦など、肌荒れの要因が盛りだくさん。
意識して予防やケアをしないと、乾燥や赤み、腫れ、かぶれなどの症状で悩まされる可能性があります。
花粉症の方や生活習慣が乱れている方は、後悔しないようにインナーケアとアウターケアをしっかりと行いましょう。