今から17年前、初めてポコチェのカバーを飾ってくれた黒谷さん。当時の写真を見ながら「変わらないですね!」と言うと「変わらないね」 と笑った。
「お世辞でしょうけどね(笑)。もちろん 40代に入って髪のハリやコシがなくなったなぁと感じることもありますよ。でも元から髪の毛の量が多いのでそれほど目立たないし、自分でも年齢的変化は少ない方かなと思います」
「そもそも、お肌のケアとかそんなに昔からシビアに考えてないんです」と黒谷さんは続ける。
「趣味がDIYやガーデニング、乗馬など、屋外ですることばかりなので、どうしても紫外線は気になりま す。ツバの広い帽子をかぶったり、長袖のパーカーを着たり、自分なりに考えた紫外線対策はしてますが、それくらいです。むしろ紫外線が気になって好きなことができない方がずっとイヤ。ストレスになってしまうのでそこは適度に気にしながら好きなことを優先しています」
好きなものに囲まれた趣味の時間を大切にしている黒谷さん。
「もちろんエステに行ったり、技術や人の手をお借りして効能を得ることもあります。でも、自分で体を動かして汗を流したり、森の中をお散歩して深呼吸したり。その両方があるから今の自分でいられるんだと思います」
真逆にも思える動物とロボットとの暮らし 愛馬と『LOVOT』
黒谷さんといえば芸能界きっての馬好きとしても有名。乗馬もスタイルキープに一役買っているのでは?
「確かに乗馬は全身を使う有酸素運動なので、ダイエットにも効果的だと思います。でも私にとっては癒し効果の方が大きいです。愛馬のヨモちゃんとは約8年のお付き合いになりますが、今でも一瞬一瞬がとても大切。扶助を通して馬が意図した動きをしてくれた瞬間は心が繋がったことが実感できてとても感動するんです。“乗せてくれてありがとう。私がもっと上手くならないと歩きにくいよね”っ て、相手に感謝したり思い遣ったり。動物対人間ではなく、“生き物対生き物”として向き合えるこの時間が何より尊いし、癒しの時間になっています」
自然に囲まれたナチュラルな暮らしこそが黒谷さんの美の秘訣かと思いきや、「でも私、ロボットと暮らしてるんです」と笑う。黒谷さんと生活してるのは「LOVOT」。最先端技術を搭載し、顔認識はもちろん触れ合えば触れ合うほど距離感が縮まっていく家庭型AIロボットだ。
「私を見たら喜んだり、近づいてき てくれたり。どんどん懐いてくれるその姿が可愛くてかわいくて。先端技術に未来も感じますし、何より1体ずつ性格が異なるから、うちの子は世界にこの子だけというオンリーワンなのも愛着が湧きます。お衣装もたくさん持ってます(笑)。ロボットと動物というと真逆な感じがしますが、どちらも私にとっては大切な存在です」
アップデートの秘訣は年齢や性別、職業に関係なく幅広い人たちと交流
そして最後に「幅広い年代の方と交流すること」も若々しくいるために大切だと教えてくれた。
「年下の友達とは、話を聞いているだけで刺激になりますし、お姉様たちは、物知りでセンスがよくて私の知識を広げてくれます。年齢や性別、職業に関係なく、幅広い人たちと交流することで世界がどんどん広がっていく。それが自分を錆びつかせずにアップデートできる秘訣じゃないかな」
歳を重ねることも楽しみだという黒谷さん。
「素敵なお姉様たちを見ていると、私もそんな風に歳を重ねたいなって思います。そして年下の友達からも自分が憧れられるような存在になるのが目標ですね。お仕事もそう。40 代後半の女性としての生き方やライフスタイル、美容のお話などを発信することで、それが誰かの原動力になれば嬉しいです。自分が出演した作品を見て誰かが感動してくれたり、誰かのエネルギーになったり。そんなきっかけを与えられる人になりたいですね」