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【松坂桃李×芳根京子】映画『雪の花–ともに在りて–』愛と使命に生きた町医者の感動実話

江戸時代末期、疫病との戦いに命をかけた町医者と、彼を支えた妻の姿を描いた愛と感動の実話を映画化した『雪の花–ともに在りて–』が公開される。福井藩の町医者・笠原良策を演じたのは松坂桃李さん。そしてその妻、千穂役を芳根京子さんが務める。

「コロナを経験した私たちにきっと刺さるものがあるはず」と話してくれたおふたりのスペシャルインタビューをお届けします。

松坂桃李「小泉組ならではの緊張感と高揚感」

主演のオファーを受けた時の心境について松坂さんは、「小泉監督から声を掛けていただけたことが、まず光栄だった」と語る。

「小泉監督の作品に参加できる喜びが一番で、役柄はその次という感じでした。小泉監督は芝居を生き物だと捉えていて、フィルムだからこその撮り直しの効かない緊張感があります。芝居の鮮度が増すような興奮と高揚が混在する素晴らしい現場こそ、小泉組の素晴らしさだと思います」

今回、松坂さんが演じたのは疫病から人々を救うために命をかけて奮闘した笠原良策。演じるにあたり監督からのリクエストについても語ってくれた。

「奇をてらわずに、良策の“人々を救いたい”という純粋で強い気持ちを素直に演じてくればいいと言われました。その言葉で肩の力が抜け、自分自身も素直に役に向き合うことができました」

和装での夫婦役に挑んだ芳根京子

芳根京子さんは松坂さんとは映画『居眠り磐音』以来、5年ぶり2度目の共演。

「松坂さんとは現代を生きられないんだなと思いました(笑)。前回に続いて今回も時代劇で夫婦役です。でも前回は結婚する約束をしつつ、お別れをしてしまったので、今回は無事妻として支えることができて幸せでした」

千穂という役についても語る。

「最初は千穂の強さをどう表現するかをすごく悩みました。でも小泉監督から“強くないと優しくなれない、優しくなれないと強くなれない。そのバランスを探してください”というヒントをいただきました」

「千穂にとって良策さんは希望そのもの。この人なら世界を救えるかもしれないと思ったからこそ、彼を支えることに自信が持てたし、それが使命とさえ思えたのかなと」

過酷な撮影と見どころ

吹雪に襲われる緊迫の場面写真も解禁され、松坂さんにとっても過酷な現場だったことが想像できる。

「車もなければ電車もないという状況で山を越えるのは大変なこと。それを猛吹雪の中、命がけで強行突破するわけです。“人の命を預かっているんだ、どうしても行かねばならないんだ”という強い想いがあったからこそ乗り越えられたと思います」

千穂と薬草を摘むシーンもお気に入りだという。

「実は千穂とのシーンはそんなに多くないのですが、二人で会話をしながら薬草を摘んだり調剤したりするシーンは気に入っています。夫婦以外のシーンでいえば、三木理紗子さん演じる“はつ”の歌声にも注目してほしいです。自然の音を聞いているような、とても癒されるシーンになっています」

役作りと今後の展望

松坂さんは「準備期間が長い作品に挑戦してみたい」と今後の展望を語った。

「今回は撮影に入る前に台本を読み込んだり、歴史の資料を何度も何度も読み込んで役を作り上げましたが、それでも3ヶ月くらい。時間をかけたことによって何が生まれるのかを自分の中で確かめてみたいです」

芳根さんは「困難に直面したときの考え方」を話してくれた。

「乗り越えられない試練はないと思ってやっています。自分がしんどいと思っても、神様は“これくらいなら乗り越えられるだろう”と思って試練を与えているのかなと。そう信じていれば頑張れますし、どうにかなるって思えるんです」

映画を通して伝えたいこと

最後に、芳根さんは本作に込めた想いを語る。

「“笠原良策という人がいたんです!”と、声を大にしてお伝えしたいという気持ちでいっぱいなのですが、これは私の気持ちであり千穂の気持ちで。なんだかとても不思議な感覚なんです。きっと作品を観ていただくことで良策と千穂夫婦も報われるのではないかと思うと、たくさんの方に劇場に足を運んでほしいと願うばかりです。そして、今回の作品は太鼓もそうですが調剤や殺陣など覚えることがいっぱい。撮影前から時間をかけて必死に役作りをしてきたので、その分丁寧に演じられたと思っています。ぜひ劇場で奮闘している姿を観ていただけたら嬉しいです」

雪の花–ともに在りて

©2025映画「雪の花」製作委員会

監督/小泉堯史 出演/松坂桃李、芳根京子、三浦貴大、宇野祥平、沖原一生、坂東龍汰、三木理紗子、新井美羽、串田和美、矢島健一、渡辺哲、益岡徹、山本學、吉岡秀隆、役所広司 公開/1月24日(金)全国ロードショー 『雪の花–ともに在りて–』

Photo/Ryuta Seki, Tori Matsuzaka Styling/KEITA IZUKA Hair & Make/EITO FURUKUBO (OTIE), Kyoko Yoshine Styling/Noriko Sugimoto (WHITNEY) Hair & Make/TOSHIYA OTA (maroonbrand) Text/Satoko Nemoto

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