グローバル化が進む日本、様々なシーンで使われる「英語」。
よく聞くフレーズなのに、いざ話そうとすると出てこないし今さら聞けない…なんて事は意外と多いもの。
そんな英語のお悩みや課題を、「非帰国子女でも英語でビジネスできる」をテーマに、イングリッシュコンサルタント保呂田友里が解決します。
流暢に話せていると思ったのに…評価が低くなるその理由
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港区勤務パッションさん(35歳)のお悩み
先日めちゃくちゃ凹む出来事がありました。外資系勤務で英語で流暢に上司とコミニュケーションを取れていると思っていたんですが、「君は英語も少し話せるしパッションがあっていいね」と言われたんです。その一言で一気に自信が無くなりました。
確かにパッションを持って仕事をしていたんですけど、そのパッションすら消滅寸前です。自分ではけっこう話せていると思っているのに、なんで外国人に「少し話せる」としか映らないのか全然わかりません。どんな英語であればネイティブは「英語ができる」と思ってくれるんですか?
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A.
自己評価と他己評価に乖離があるときってけっこうショックですよね。それが “頑張っていること” ならなおさら。英語はまず、私たちが思う“英語ができる”と、英語ネイティブから見て “英語ができる” は違うということを知るべきです。今回はネイティブに「英語ができる」と言わせる極意を伝授です!
発音が良い=英語ができるではない!
日本人は発音が良かったり、“How are you doing?” みたいなちょっとこなれた言い方ができると「この人英語できる!」と思いがちですが、ネイティブにとって発音の良さやこなれた言い方なんて正直どうでもよくて、「中身のある会話ができるかどうか」の方がよっぽど大事。
知識があろうと間違いを恐れて英語を発さなければ「英語力ゼロの人」ですし、発音がよくても内容がなければ「英語ができない人」ですし、ブロークンでも伝えようとあの手この手で話しまくれば「英語が少しできる人」です。
パッションさんの場合、自分では流暢と思っていてもネイティブにはそう映らない。お悩みの内容から推測するしかできませんが、こんな原因があるのでは?と思ったりしています。
ネイティブと日本人では “できる” の基準が違う
考えられる理由1「仕事の語彙力」がないかも?
以前にネイティブととある専門エリアに関する打ち合わせをした際、日本人通訳さんがついていたのですがそのエリアの語彙力がなく、結局打ち合わせ相手である私が通訳をすることになりました。通訳レベルでもそのエリアでの語彙力がなければ「英語ができる」とは言えません。
考えられる理由2 文法や語彙のチョイスがイマイチかも?
文法や語彙のチョイスミスが多いとネイティブは「英語がちょっとできる人」と判断する傾向があります。パッションさんがけっこう流暢なつもりなのになんで「ちょっと」なの? と思われるのであれば、英語がブロークンである可能性があります。
ネイティブに「英語ができる」と言わせるには?
パッションさんは「ちょっとできる」という評価に凹んでいらっしゃいますが、ネイティブからすれば「だいたい伝わってるよ」ということなので必ずしもネガティブ評価ではありません。
自信を失う必要は全くありませんよ。その上で、「ちょっと」ではなくて「英語ができる」と思われたい! のであれば、“その仕事の語彙力を上げる”こと、“極力正しい文法を使う”こと、“発音をよくする”こと、の3つを意識して変えてみると評価がグッと上がってきます。
“Slowly but surely.“(ゆっくりと、でも確実に!)。
それでは Good luck!
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English Consultant Yuri Horota
慶應大学、慶應大学院卒業後、丸の内の国際会計事務所でキャリアウーマン時代を経て現在は[Oh! Native English]を運営するDeLQ it.LLC[デルクイ]代表。光文社[Web女性自身]、レアジョブ[English Lab][アビタス][Randstad]などでのコラム執筆や講演活動、英語指導もこなす自由なビジネスウーマン。
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