ハリウッドの“問題児”だったアンジェリーナが示した「人は変われる」ということ

ハリウッドの問題児から今やアメリカを代表する映画人であり慈善家となったアンジェリーナ・ジョリー。

彼女から学ぶべき教訓は、 「人は過ちを犯したとしても絶対に変われる」 ということ。数々の失敗を繰り返し、 逆風が吹く人生だとしても、 いつか必ず追い風がやってくるのです。

殺し屋と自然の脅威から守る『モンタナの目撃者』

森林消防隊員のリーダーであるハンナ (アンジェリーナ ・ ジョリー) は、 過去に壮絶な事件を目撃したことで深いトラウマを抱えていました。

そんなある日、彼女は、自分の父親の殺害現場を目撃してしまい殺し屋のブラックウェル兄弟に命を狙われているコナーという少年に出会います。

実はコナーは父親だけが知る大事な秘密を握る唯一の生存者だったのです。暗殺者がふたりに近づく中、ハンナはコナーを守り抜く決意を固めるのですが…。

主人公のハンナは過去に起きたある事件に対する己の行動や判断に後悔しつつ、それでも消防隊員として強く生きていますが、この役を演じたアンジェリーナ・ジョリーの私生活との類似を感じます。

詳しい内容はのちほど触れますが、このハンナ役はアンジェリーナ・ジョリーが適役であり彼女が実際に背負った業がハンナという役に投影されていると感じました。

この作品の醍醐味は二つの大いなる脅威が同時に襲いかかる点です。

まず一つ目の脅威は父親が命がけで守り抜いた秘密の鍵を握るコナーを暗殺しようとする犯罪者達の存在。彼らは冷酷無比で目的の為なら手段は選ばない真の悪党です。

そしてもう一つの脅威がモンタナの大自然での未曾有な山火事。この二つの脅威が相まってサバイバルサスペンスとしての物語の深みが増しているのです。

過去のトラウマを抱えながらハンナはコナーを守ることができるのか?極上のスリルを是非劇場で体験してみてください。

一時はうつ状態にも アンジェリーナが歩んだ人生

本作主演のアンジェリーナ・ジョリーはアメリカ・ロサンゼルス出身で、父親はジョン・ヴォイド、母親はミシェリーヌ・ベルトランという俳優一家に生まれました。

子供の頃から演技に興味を持ち始め、1982年にジョン・ヴォイド主演の 「大狂乱」 で親子共演を果たします。その後、彼女はリー・ストラスバーグ演劇学校に入学して、舞台出演などの経験を積んでいくのです。

人が羨むような華やかな家庭で育ったアンジーですが、実は10代前半から同級生達からいじめられたことや両親の離婚が原因で毎日死を考えるほどの鬱状態となり、何度も自傷行為を繰り返したそうです。

その頃彼女はファッションモデルをしながらミュージックビデオや舞台などに出演していましたが、プライベートでは過激な発言を繰り返し、全身にタトゥーを入れ、実の兄との親密過ぎる関係をパパラッチされるなど、ハリウッドの問題児として世間を賑わせました。

そんなアンジーですが1995年に公開された初主演映画「サイバーネット」での演技が批評家から絶賛されたことが転機となり、1998年のテレビ映画「ジーア/悲劇のスーパーモデル」でのジーア役で数多くの演技賞を受賞。

そして「17歳のカルテ」でアカデミー賞助演女優賞を受賞して完全にハリウッドでの地位を確立。その後に出演した「60セカンズ」 「トゥームレイダー」は興行的にも大成功するのです。

逆風が吹く人生でも 追い風は必ずやってくる

しかしプライベートでは父親との不仲や度重なる結婚と離婚などがスキャンダル誌に掲載され、 「Mr.&Mrs. スミス」で共演したブラッド・ピットとの不倫騒動(当時ブラッド・ピットはジェニファー・アニストンと夫婦関係)は、アメリカだけでなく全世界で報道されました。

その後ブラッド・ピットと結婚したアンジーはマスコミからかなり叩かれましたが、養子を招き社会活動に積極的に参加する彼女の姿勢は多くのファンからの共感を呼び、今ではアメリカを代表するハリウッドセレブとなったのです。 (ブラッド・ピットとは2019年に離婚)

ハリウッドの問題児から今やアメリカを代表する映画人であり慈善家となったアンジェリーナ・ジョリーに学ぶべき教訓は、人は過ちを犯したとしても絶対に変われるということ。逆風が吹く人生だとしても、いつか必ず追い風がやってくるのです。

モンタナの目撃者

(C)2021Warner Bros. Ent. All Rights Reserved

監督・脚本 テイラー・シェリダン
脚本 チャールズ・リービット
出演 アンジェリーナ・ジョリー、フィン・リトル、ニコラス・ホルト、エイダン・ギレン、メディナ・センゴア 他
公開 9月3日(金)全国ロードショー

この記事を書いたひと

コトブキツカサ(映画パーソナリティー)

1973年生まれ。小学生の頃からひとりで映画館に通うほどの映画好き。現在、年間500本の映画を鑑賞し、すでに累計10,000作品を突破。1995年より芸人時代を経て、2010年より「映画パーソナリティー」としての活動を開始。近年は、俳優としての顔ももち、ドラマや映画にも出演。活動の場を広げている。

この記事を書いたのは
BE-SQUARE編集部

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