週刊少年ジャンプが誇る世界的人気コミックス『僕のヒーローアカデミア』その劇場版が、3年ぶりに満を持してスクリーンに帰ってくる!待望の最新作『僕のヒーローアカデミアTHE MOVIE ユアネクスト』で劇場版オリジナルキャラクターの声優を務める生見愛瑠さんに、映画の見どころや、アフレコに挑戦した感想などを伺った。
ヒロアカに出会ったのはコロナ禍 沈んだ気持ちに刺さったストーリー
『僕のヒーローアカデミア』(ヒロアカ)は、2014年7月より週刊少年ジャンプ(集英社)にて連載され、コミックスシリーズ世界累計発行部数1億万部を突破した大人気作品。映画『僕のヒーローアカデミアTHEMOVIEユアネクスト』は、現在放送中の第7期のアニメと同じ時系列で、最終決戦直前を描く。生見さんはこの映画でヒロインのアンナ・シェルビーノ役に抜擢され、本格的な声優に初挑戦。彼女のインタビューは、終始“ヒロアカ愛”にあふれていた。
「本当にヒロアカの大ファンなので、声優のオファーをいただいたときは、大好きな作品の世界に入れることと、やってみたかった声優に挑戦できることが、ダブルで嬉しかったです。私がヒロアカと出会ったのは、コロナ禍でした。みんなの気持ちが沈んでいたときに、少年ジャンプらしい元気をもらえるストーリーが刺さって、すごく勇気づけられたのを覚えています。もちろん最新作も観ています」
近年は女優としての活躍も目覚ましく、等身大でナチュラルな演技が評価されている。アフレコでは、ドラマや映画との違いを感じたのだろうか。
「まず台本の作り方が全然違うことに驚いて、TVのレギュラー番組で共演している木村昴さんに読み方を教えていただきました。演技のお仕事はメイクや衣装も含めてその役になってから現場に入りますが、アフレコは自分のままで声だけで演じるというのが不思議な感覚で、役になりきれるか不安もありましたし、切り替えが難しかったです」
生見さん演じるアンナは、ある特殊な個性を持っているために世界的犯罪組織から狙われてしまう。特殊な“個性”から普通の女の子として幸せに暮らしたい思いに苦悩する難しい役どころだ。生見さんは「自分の声は低くてあまり好きではなかった」と語るが、可愛く儚いだけではない、さまざまな葛藤を抱えるアンナの心情を声で見事に表現している。
「アンナは可愛らしい見た目とは裏腹にとんでもない“個性”を持っていて、それに苦しめられているけれど、執事のジュリオ(声:宮野真守さん)の支えもあり強く生きている女の子。アフレコのときは監督から芯の強さを大事にしてほしいと言われました。その強さはアンナの素敵なところだと思います。叫ぶシーンが多かったけれど、それよりも苦労したのは幼少期の声。幼く可愛い声を出すのが本当に難しくて、私よりも監督がやってくださった声が一番可愛かったです(笑)。普段お芝居をするときは段取りっぽくならないように、自然体を意識しているのですが、アフレコではその強弱がわからなくて結構戸惑いました。もっとオーバーにって言われて、わざとらしくないかなと思ったけれど、これでいいのかなって。自分の中でお芝居は自然体で、という軸があったので、それが覆されて、こういう方法もあるんだと勉強になりました。もっとこうすればよかったと思うところもありますし、また声優のお仕事に挑戦したいと思います。ヒロアカにはたくさんのキャラクターが登場するので、自分の“推しキャラ”をみつけるのも楽しいですよ。ぜひ劇場で観てほしいです」
ちょっと変わった1日の終わりの整理方法とは
モデル、女優、バラエティなどで幅広く活躍する充実の日々を「1日が一瞬で終わっちゃう」と話す生見さん。最近は、日常を大切にするために日課としていることがあるという。
「あっという間に1日が終わってしまうだけではもったいないので、1日の終わりに頭の中でその日の出来事を絵文字で思い返すことにしているんです。楽しかったら笑顔の絵文字、大変だったことはちょっと悲しい絵文字とか、その日をちゃんと振り返って整理してから寝るようになりました」
最後に、仕事への考え方や将来についても語ってくれた。
「私は小学生の頃からモデルのお仕事をしているのですが、中学生くらいまでは仕事よりも楽しい!という気持ちの方が強かったです。でも、10代後半の頃には、自分の力で頑張らないとダメだという責任感が芽生えて、一つひとつのお仕事を大事にしたい気持ちが大きくなりました。憧れるのは、年齢にとらわれずに生きている人。いくつになっても自分が可愛いと思うメイクやファッションをしていたいですし、それを楽しめる大人になりたいです」
『僕のヒーローアカデミアTHE MOVIE ユアネクスト』
原作・総監修・キャラクター原案 堀越耕平(集英社「週刊少年ジャンプ」連載) 監督 岡村天斎 脚本 黒田洋介 声の出演 山下大輝、岡本信彦、佐倉綾音、梶裕貴、石川界人、宮野真守、生見愛瑠、三宅健太他 公開 8月2日(金)全国ロードショー
生見愛瑠さんって?
2002年生まれ。「CanCam」(小学館)の専属モデル。モデルとしてバラエティで活躍する一方、2021年に女優デビュー。2022年には『モエカレはオレンジ色』で映画初出演。同作品で第46回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。2024年「くるり~誰が私と恋をした?~」(TBS系)で、ゴールデン・プライム帯連続ドラマ単独初主演を務めた。
衣装 ジャケット16,500円ココディール(ココディール)ワンピース29,700円カーサフライン(カーサ表参道本店)イヤリング18,700円、ブレス9,900円、リング11,000円アクセサリー全てジュエッテ(ジュエッテ)サンダル12,500円チャールズ&キース(チャールズ&キースジャパン)