アレサを熱演ジェニファー・ハドソン 行動して夢叶えた“ドリーム・ガール”

自分の意志で、オーディション番組への出演や、映画のオーディションを受けるなど、 自らが積極的に動くことで仕事における目標を叶えてきた、ジェニファー・ハドソン。

“行動しない理由”を考えるより、“直感を信じて行動すること”の大切さを教えてくれる。

アレサが「ソウルの女王」を獲得するまで『リスペクト』

幼い頃から天才的な歌声を持つアレサ・フランクリン(ジェニファー・ハドソン)は、説教師として活動する父親(フォレスト・ウィテカー)が自宅で頻繁に開催していたパーティーや礼拝で歌を披露し、多くの聴衆から賛辞を受けていました。

その後アレサは絶対的な存在だった父親の勧めで教会をまわるツアーに参加。そしてコロンビア・レコドから歌手デビューを果たします。

しかし彼女のレコードはスタジオ側と自身との音楽的方向性の違いもあり全くヒットしませんでした。

そんなある日、アレサは昔馴染みのテッドと再会して恋に落ち、父親に反対されながらも結婚します。ただ幸せな日々は長くは続きませんでした。

マネージャーでもあったテッドは気性が荒く、スタジオ側と反発しあって遂にはアレサに暴力を振るい、二人は仲違いしてしまうのです。

その後、彼女はゴスペル色の強い「貴方だけを愛して」や「リスペクト」を歌い多大な評価を受け、“ソウルの女王”という称号を手にするのですが…。

「私を演じて」生前のアレサがジェニファーを指名

ローリング・ストーンズ誌が選ぶ「史上最も偉大な100人のシンガー」で堂々第1位に選ばれたアレサ・フランクリン。

本作ではオスカー女優のジェニファー・ハドソンが見事に演じきっていますが、実は生前のアレサが映画化にあたってジェニファー・ハドソンに自分を演じて欲しいと強く要望。アレサの大ファンだったジェニファーは快諾したそうです。

アレサは一流の歌手になるまでに人種問題や性別や父親との確執や夫からの暴力など、様々な困難と立ち向かい壁を越えてました。

そんな彼女がレコーディングのためスタジオに向かう道中、黒人の方々が綿花を摘む姿を車の窓から眺めて複雑な表情を浮かべるシーンが出てきます。

劇中ではステージで華やかに歌うアレサや、テッドとのロマンスなど見所は沢山ありますが、この黒人の方々が綿花を摘むシーンとアレサの表情が最も僕の心に響きました。

ショービジネスの世界に身を置くスター達は、プレッシャーからの解放や極度のストレスから逃避するためアルコール依存になる者も少なくありません。実はアレサもその一人。

一時は約束された成功の道を踏み外した彼女ですが、周りのスタッフや親族のサポート、そしてファンの存在に後押しされて再びステージに返り咲くのです。

アメリカが生んだ偉大なるミューズの人生を描いた「リスペクト」を是非劇場で体験してみてください。

波乱の私生活 キャリアは強い意志と行動で

主演のジェニファー・ハドソンは、アフリカ系アメリカ人の両親の元に生まれ、祖母が聖歌隊のメンバーだったこともあり子供の頃から教会で歌い地元で開催されたミュージカルなどにも出演していました。

そんな彼女の転機は、全米で大ヒットしたオーディション番組「アメリカン・アイドル」に出演したこと。

惜しくも優勝は逃しましたが、彼女の歌声とキャラクターを審査員や多くの視聴者が認め、数年後には映画「ドリームガールズ」のオーディションに合格してビヨンセ・ノウルズやジェイミー・フォックスと共演してアカデミー賞の助演女優賞を受賞。

そしてデビューアルバムはグラミー賞のアルバム賞を受賞しました。

人が羨むキャリアを掴んだジェニファーですが、プライベートでは離婚した夫と子供の親権を巡る争いで泥沼の裁判となったり、母親と実兄が身内に殺害されるという哀しい事件も経験しました。

ジェニファーは自分の強い意志で、「アメリカン・アイドル」に応募したり、映画「ドリームガールズ」のオーディションを受けるなど、自らが積極的に動くことで仕事における目標を叶えてきました。

彼女の人生を見ていると“行動しない理由”を考えるより、“直感を信じて行動すること”の重要性を感じます。

もちろん行動したからといって成功が約束されているわけではありません。しかし行動しなければ絶対に成功しないのも真実なのです。

『リスペクト』

(C) 2020 Metro-Goldwyn-Mayer Pictures Inc. All Rights Reserved

監督 リーズル・トミー
脚本 トレイシー・スコット・ウィルソン
出演 ジェニファー・ハドソン、フォレスト・ウィテカー、マーロン・ ウェイアンズ、メアリー・J. ブライジ 他
公開 11月5 日(金) TOHO シネマズ 日比谷 他
配給 ギャガ

この記事を書いたひと

コトブキツカサ(映画パーソナリティー)

1973年生まれ。小学生の頃からひとりで映画館に通うほどの映画好き。現在、年間500本の映画を鑑賞し、すでに累計10,000作品を突破。1995年より芸人時代を経て、2010年より「映画パーソナリティー」としての活動を開始。近年は、俳優としての顔ももち、ドラマや映画にも出演。活動の場を広げている。

この記事を書いたのは
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