キャリー・マリガンが男性を制裁なぜ?『プロミシング・ヤング・ウーマン』

今作でアカデミー主演女優賞にノミネートされた、キャリー・マリガン。

1つの出会いから成功への道を歩み始めた彼女の人生から学ぶべきヒントは、大事な人との出会いに気付くことと、信念に基づく大胆な行動なのかもしれない。

将来有望だったキャシー 男性を次々に制裁するのはなぜ?

大学の医学部に入学したキャシー(キャリー・マリガン)は優秀な成績で将来を嘱望されていました。しかし大学在学中に彼女のあずかり知らない場所でとある事件が起こり、その出来事にショックを受けたキャシーは大学を中退してしまいます。

人生の目的を失い覇気のない日々を送る彼女は、両親の元で毎日を無為に過ごしていました。キャシーは夜になるとナイトクラブに出かけ酔い潰れたフリをした自分に声をかけてきた男性の家に行き、女性を性の対象としか思わない者達への制裁を繰り返していました。

そんなある日、キャシーは大学時代の同級生であるライアン(ボー・バーナム)と再会したことをきっかけに、過去の忌まわしきトラウマを精算しようとするのですが…。

キャシーの壮絶な人生に女性たちが共感

第93回アカデミー賞では作品賞を含む5部門にノミネートされ、最優秀脚本賞を受賞した「プロミシング・ヤング・ウーマン」ですが、このタイトルとビジュアルの印象で、若い女性が恋愛や友情に悩みながらも成長していくヤングアダルトムービーを想像する読者の方もいるかもしれません。

しかし本作は、哀しい過去の落とし前をつけようとする強い信念を持ち続けた主人公の壮絶な人生を描いています。

そんな主人公・キャシーを演じたキャリー・マリガンはアカデミー賞主演女優賞にノミネートされました。様々な顔を持つキャシーは、時にジョーカーの様にエキセントリックで、時にハーレイ・クインの様な気性の荒い性格なのですが、キャリー・マリガンはそんなキャシーを見事に演じきっています。

そしてこの作品で秀逸なのは、台詞よりも雄弁に語る劇伴(音楽)。登場人物達の思いや心情が音色を通して観客に訴えかけてくるのです。

エメラルド・フェネル監督の長編デビュー作にして映画史に残る傑作の「プロミシング・ヤング・ウーマン」を、是非劇場で体験してみてください。

信念を持って行動をすることが「成功」へのヒント

そして、主演のキャリー・マリガンは、イギリス・ロンドン出身。彼女の人生は、高校を旅立つ間近のギャップ・イヤー(高校卒業と大学入学の間)中に、俳優、脚本家、そして映画監督のジュリアン・フェロウズと出会ったことで大きく変化しました。

キャリーは学校に講演に来たジュリアン・フェロウズの話に衝撃と感銘を受け、大学進学が決定していたにもかかわらず急遽進学を拒否して本格的に芝居の道に進んだのです。

そして2004年に舞台デビューし、翌2005年にキーラ・ナイトレイ主演「プライドと偏見」で映画デビューを果たします。

そして彼女のキャリアを決定づけたのが2009年公開の「17歳の肖像」。オックスフォード大学を目指す優等生のジェニーを演じたキャリー・マリガンの演技は絶賛され、英国アカデミー賞で主演女優賞を受賞。そして米アカデミー賞では主演女優賞にノミネートされました。

その後、イギリスとアメリカを行き来しながら、「ウォール・ストリート」「ドライブ」「シェイム」「華麗なるギャツビー」「マッドバウンド」などに出演して評価を得た後に、「プロミシング・ヤング・ウーマン」でアカデミー賞主演女優賞に再びノミネートされたのです。

ちなみにプライベートではシャイア・ラブーフやエディ・レッドメインと交際した後に、幼馴染のバンドマンであるマーカス・マムフォードと結婚しました。

キャリー・マリガンが映画監督のジュリアン・フェロウズと出会って人生が変わった様に、誰しもが自分の運命を変える様な出会いがあるはず。でもその瞬間がいつ訪れるかなんて誰にも分かりませんし、人によっては気付かない可能性も大いにあります。

彼女の人生から学ぶべき成功のヒントは、大事な人との出会いと信念に基づく大胆な行動なのかもしれません。

プロミシング・ヤング・ウーマン

監督・脚本・製作 エメラルド・フェネル
出演 キャリー・マリガン、ボー・バーナム、アリソン・ブリー 他
公開  7月16日(金) TOHO シネマズ 日比谷&シネクイントほか全国公開!

この記事を書いたひと

コトブキツカサ(映画パーソナリティー)

1973年生まれ。小学生の頃からひとりで映画館に通うほどの映画好き。現在、年間500本の映画を鑑賞し、すでに累計10,000作品を突破。1995年より芸人時代を経て、2010年より「映画パーソナリティー」としての活動を開始。近年は、俳優としての顔ももち、ドラマや映画にも出演。活動の場を広げている。

この記事を書いたのは
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