深川麻衣が主役に抜擢!高良健吾らに囲まれ「嬉しさと同時にプレッシャー」

映画『君に届け』などを手掛けた熊澤尚人監督が自身による小説『おもいで写眞』(幻冬舎文庫)を自らの手で映画化。「人と生きる豊かさと年を重ねる美しさ」を描いた作品で主演の音更結子を務めるのは深川麻衣さん。

所属事務所テンカラットの25周年企画作品での主演というプレッシャーを感じながらも、撮り終えたときは感謝でいっぱいだったと話す深川さんに、作品への想いを伺った

高良健吾、香里奈…先輩たちのアドバイスは“内緒”

「オープニングに大きく出された『25周年記念』という文字、そしてエンドロールで1番最初に流れて来た自分の名前を見たとき、改めて身が引き締まる思いでした」

そう話し始めてくれた深川麻衣さん。

所属事務所25周年という大きな記念作品の主演に抜擢されたときは嬉しさと同時に大きなプレッシャーを感じたという。

「実際、撮影の日々はとても大変で苦しいこともたくさんありました。でも、高良健吾さんをはじめ、香里奈さんや井浦新さんたち先輩が支えてくれて乗り越えることができたと思っています。いっぱい頼らせて頂いたし、とても勉強させて頂きました。まだ事務所入って4年の若手の私に現場を任せて頂いたこと、それを先輩方が側で支えてくださったこと。こんなに刺激的で恵まれた環境はもうこの先ないんじゃないかって思います。それくらい幸せで、本当にありがたかったです」

先輩たちからの具体的なアドバイスをお聞きするとちょっと考えるような仕草を見せた深川さん。

「自分の中だけで大切にしておきたいなって(笑)。だから内緒です。でも自分がいっぱいいっぱいになったときに、高良さんが隣から声をかけてくださったり、香里奈さんがご飯に誘ってくださったり。そこに先輩方がいる安心感はとても大きかったですし、その立ち姿とか現場で見せる姿勢とか、言葉にしなくても先輩たちの姿を見て学ぶことがたくさんあって。本当に有意義な時間でした」

心を閉ざす演技は「こんなにも難しい」

深川さんが演じたのは頑固な性格が災いして仕事をクビになった音更結子。母代わりに自分を育ててくれた祖母が亡くなったことを知り故郷に帰ると、そこにあったのはピンボケの祖母の遺影。幼なじみ(高良健吾)の勧めで、団地に住むお年寄りたちの遺影撮影の仕事を始めるのだが、それはやがて思い出のある場所で写真を撮る「おもいで写真」へと変わり… というストーリーだ。

「結子はずっと怒っているんです(笑)。思っていることは顔に出ちゃうし、どうしても譲れないところは絶対に譲らない。でも、逆に言えば裏表がなくてわかりやすいし、すごく素直なんだと思います。自分の意見をはっきり言えるところは羨ましいなと思いました。私は結子ほど頑固ではないと思いますけど、周りからたまに『ヘンなところにこだわるよね』と言われるので、気づかないだけで割と頑固なのかもしれません(笑)」

元々カメラが趣味という深川さん。本格的なカメラを使った撮影はとても楽しかったそう。

「これまではオート撮影をしていたんですけど、今回は本格的な一眼レフカメラで設定から教えてもらって。撮影中も実際に自分で写真撮影しているんです。カメラ越しにおばあちゃんたちが笑ってくれると私まで幸せな気持ちになって、改めて人を撮るっていいなと思いました。でも、序盤の方はまだ結子が心を閉ざしているので、撮影中も表情を固めにしないといけなくて。笑わないってこんなにも難しいんだなと思いました」

深川麻衣が撮りたい“おもいで写真”の場所

撮影が行われたのは富山のとある街。実際にそこに住むお年寄りたちが撮影にも参加し、深川さんも写真をたくさん撮ったという。

「地元のおばあちゃんたちが方言を教えてくださったり、休憩中に『冷やしトマト食べる?』って差し入れして下さったり。撮影に入る前に頭で結子という役を理解しようとしていたのですが、富山に入って地元の方たちと交流していくうちにすんなりと結子になれた気がします。作品にも富山の人たちの温かさや景色の美しさが溢れていると思うので、そこにも注目して観て欲しいです」

結子が撮った写真はお年寄りたちを笑顔にし、毎日を宝物のように輝かせる魔法のような「おもいで写真」になっていく。そこで深川さんにご自身がおもいで写真を撮るなら、どこで撮りたいかと尋ねてみた。

「それをずっと考えていたんですけど、今、選ぶとしたら実家の静岡かなぁ。どこまでも続く田んぼに囲まれている場所があって、春は緑がとっても綺麗なんです。その景色が大好きで実家に帰ると写真を撮りに行ったりもするので、その一面緑の世界をバックに撮りたいですね。作品を観てくださる方も自分ならどこだろうって考えてもらえたら嬉しいですね。

それと、結子はおばあちゃんとの時間を失ってから後悔するのですが、失ってからでは遅いんですよね。だから、この作品を観て、おじいちゃん、おばあちゃんはもちろん、側にいてくれる人たちの存在の大きさを再確認してもらえたら。そこにいてくれることは、決して当たり前ではないので、大切な人たちとの時間を大事に思ってもらえたら嬉しいです」

TEXT Satoko Nemoto
PHOTO Ryuta Seki
Styling Miku Hara
Hair&Make Mayuko Shirouzu

ジャケット 52,000円 Tシャツ 10,000円 パンツ 33,000円 すべてミュラー オブ ヨシオクボ (ミュラー オブ ヨシオクボ TEL 03-3794-4037)リング 9,500円 イヤカフ 9,500円 ともにファリス, ブーツ 70,000円 マルティニアーノ(すべてジャーナル スタンダード 表参道 TEL 03-6418-7958)

 


Profile
1991年生まれ。2011〜16年まで乃木坂46として活動。卒業後、女優として活躍の場を広げ、主演作『パンとバスと2度目のハツコイ』では第10回TAMA映画賞 最優秀新進女優賞を受賞。ドラマでは、NHK連続テレビ小説『まんぷく』をはじめ、『日本ボロ宿紀行』『まだ結婚できない男』など、多くの話題作に出演。映画は、『空母いぶき』『愛がなんだ』『水曜日が消えた』など多数。現在は総務省『マイナポイント事業』のCMにも出演中。

株式会社テンカラット設立25周年企画『おもいで写眞』

(C)「おもいで写眞」製作委員会

原作 熊澤尚人
監督・脚本 熊澤尚人
出演 深川麻衣、高良健吾、香里奈、井浦新、古谷一行、吉行和子 他
公開 1月29日(金)全国ロードショー

この記事を書いたのは
Poco'ce

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