ワイスピ女優ミシェル・ロドリゲスが体現『スタントウーマン』のかっこよさ

「ワイルド・スピード」への出演で一気に知名度を上げた女優「ミシェル・ロドリゲス」。

彼女のハリウッドでの成功は、“アクション”という唯一無二な武器(特技)を手に入れたこと。幅広く能力を高めるのも大事ですが、自分の特技を最大限に活用して得た成功からも学びたい。

アクションの裏にスタントウーマンあり

「スタントウーマンは自分を主張しない…」本作の冒頭で語られるこのナレーションは、ブロックバスタームービーに於いての醍醐味であるアクションシーンの裏で活躍するスタントウーマンの立場を言い表しています

華やかな格闘シーンや壮絶な爆破シーンで光輝く俳優達のボディダブルとして、観客には気づかれないスタント達の活躍が映画の成功の鍵を握っているのです。

群衆劇の必然からハリウッドでは約110年前から女性が活躍してきました。しかし全体的に見ればその存在はマイノリティであり、映画の中でも「当時のショービジネスの世界では女性の活躍と黒人の活躍は連動していた」と振り返っています。

もちろん映画業界だけではなく当時の社会背景として女性や黒人の方々が虐げられていたという歴史があり、本作に登場するスタントウーマンの1人が語る「プロとして尊敬されたい。女じゃなくて」という言葉にジェンダーフリーの精神が込められています。

様々な映画監督や俳優がスタントウーマンについて話す中、女優のミシェル・ロドリゲスは自身が出演した「ワイルド・スピード」を振り返り、スタントの重要性を語るのです。

タランティーノ監督の「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」で、ディカプリオ演じる俳優リックのスタントであるクリフを演じたブラッド・ピットは、アカデミー賞でのオスカー受賞時に「スタント・コーディネーター、スタント・クルー達にも感謝すべき(少し愛を与える)時だと思います。あなた達のお陰で、僕たちは上手く(スタントを)こなせたんだ」とスピーチして会場から盛大な拍手が送られました。

アカデミー賞でもスタント部門が設立される日も遠くはないかもしれません。スタントウーマン達が如何にハリウッドでの地位を築き上げてきたかが分かる本作を是非劇場で体験してみてください。

“ワイルドすぎる” ミシェルのプライベート

ミシェル・ロドリゲスはプエルトリコ系の父親とドミニカ共和国人の母親の元、アメリカ・テキサス州で生まれました。幼い頃から女優になることが夢で、1999年頃から何本かの映画にエキストラ出演した後に、映画「ガールファイト」のオーディションを受け、ボクシング未経験ながら5ヶ月の厳しいトレーニングに励み、その感情豊かな演技と類い稀な身体能力が認められて主役の座を勝ち取るのです。

そして「ワイルド・スピード」出演で一気に知名度を上げ、その後は「バイオ・ハザード」「S.W.A.T」「アバター」「マチューテ」など、数々の大作映画に出演してハリウッドでのアクションスターの地位を獲得したのです。

一方プライベートでのミシェル・ロドリゲスは、お世辞にも優等生だとは言えません。学生時代から暴力事件を起こし、スピード違反や飲酒運転で警察に捕まり高校は中退。そして女優として成功した後も飲酒運転や保護観察違反などで逮捕され刑務所への収監を言い渡され、アルコール依存症だった彼女は克服プログラム施設へ何度も入所するのです。

「ワイルド・スピード」で恋人役として共演したヴィン・ディーゼルと交際した後に、コリン・ファレルやレニー・クラヴィッツ、そしてザック・エフロンなどとの噂が広まりました。そして本人のバイセクシャル公言によりタブロイド誌を賑わせ、モデルのクリスタナ・ローケンやカーラ・デルヴィーニュと交際しました。

ミシェル・ロドリゲスはアルコール依存も含めて自分を見失う時期もありましたが、最近では私生活も落ち着き社会活動にも積極的に取り組んでいます。

彼女のハリウッドでの成功はアクションという唯一無二な武器を手に入れたこと。幅広い自分の能力を高めるのも大事ですが、自分の長所(特技)を最大限に活用するのがどんな仕事でも成功への近道なのだと再確認させられました。

「スタントウーマン ハリウッドの知られざるヒーローたち」

(C)S T U N T W O M E N T H E DOCUMENTARY L LC 2020

監督 エイプリル・ライト
製作総指揮 ミシェル・ロドリゲス
出演 ミシェル・ロドリゲス、エイミー・ジョンソン、アリマ・ドーシー 他
公開 2021年1月8日(金)TOHOシネマズ シャンテ 他

この記事を書いたひと

コトブキツカサ(映画パーソナリティー)

1973年生まれ。小学生の頃からひとりで映画館に通うほどの映画好き。現在、年間500本の映画を鑑賞し、すでに累計10,000作品を突破。1995年より芸人時代を経て、2010年より「映画パソナリティ」としての活動を開始。近年は、俳優としての顔ももち、ドラマや映画にも出演。活動の場を広げている。

この記事を書いたのは
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