勝地涼 プロ並みの体作りで挑んだ撮影「嫌なことも乗り越えるのは自分」

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映画賞を総なめした『百円の恋』の武正晴監督が、森山未來さん、北村匠海さん、勝地涼さんをキャストに迎えたボクシング映画『劇場版「アンダードッグ」』が公開される。

スターダムに駆け上がっていく選手の影でアンダードッグ(かませ犬)として踏み台にされながらも這い上がろうともがく3人の男性の姿を描いた本作で、勝地さんは大物俳優の2世で、鳴かず飛ばずの芸人、宮木瞬を演じる。

うまくいかない時は周りをシャットアウトして自分に集中

「出演のオファーを頂いたとき、武監督×ボクシング、そして主役が未來くんという情報だけで、ふたつ返事で快諾しました。

以前ボクサー役を演じたことはあったのですが、比べ物にならないくらい体作りが大変でした。

細ければ良いというわけではなく、かといって僕の場合鍛えるとすぐに筋肉が大きくなってプロレスラーみたいになってしまうので、監督が求める体になるまでに魚中心の食事制限をして、トレーニングプログラムを組み直して…と、とにかく大変でした。

普段キックボクシングをやっているのですが、全然勝手が違う。どのレベルになっていなければならないのか、うまくなり過ぎてもダメ…という、さじ加減も難しかったです」

宮木と自分を重ねたという勝地さん、ご自身も不甲斐ない自分に涙した経験もあるという。

「宮木のカメラの前や友達の前ではヘラヘラ笑っているけど、素はそんな自分にイラついていて…という感覚が痛いほど伝わってきました。

学生時代、嫌なことがあっても学校では明るく笑って過ごした過去や、コメディな役ばかりが集中して悔しい思いをした時期を思い出して。役者としても勝地涼本人としてもリンクする部分が大きかったです」

「でも、結局それを乗り越えるのは自分でしかないんですよ」と勝地さんは続ける。

「結果を出すしかないんです。だから、何かうまくいかない時は周りをシャットアウトして自分に集中します。自分のやりたかったこと、なりたい自分はどんなだったかと考えて。

でも、そのモヤモヤしたりイライラしていた過去があったからこそ、今この役に巡り合えたと思うんです。

遡れば、15歳のときに森山未來という役者に出会っていなければ、こんなに熱い想いになれなかったですし、そして、それは必ずスクリーンにも反映されるわけですし…、全部つながっているんですよね」

今の僕の夢は良い映画にたくさん出ること

演じる宮木につけられたキャッチコピーは『夢探す半人前』。

そこで、今勝地さんが探している夢を伺ってみた。

「夢を作るのも才能というか、努力だと思っていて。たまに、“夢が無い”“もう叶ってしまった”という人に会うと、僕は常に夢が変わるから、一度も満足したことなんてないのに…と感じます。

次はこういう作品に出たい、こういう人とご一緒したい、そういう楽しみを見つけないと、この仕事に限らず、すべて続けられないと思うんです。

今の僕の夢は、良い映画にたくさん出ること。

10代の時に『亡国のイージス』でご一緒した阪本監督や『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』の孫プロデューサーに、また声をかけてもらえることがあるんだろうか、今の僕を見て“つまらない”って思われていないだろうか?

そんな想いを胸に抱えながら、また呼ばれるように頑張ろうと自分に喝を入れています」

最後に作品の見どころを伺うと。

「誰しも挫折しながら、もがきながら生きていると思うんです。だからきっとこの作品は多くの人に共感してもらえると思っています。

あと、男たちを支える奥さんや子供たちにも注目して欲しいです。ほんと、出てくる男はどうしようもない男たちなんで。

宮木なんて家に勝手に人を呼んで大騒ぎした挙句、まったく片付けもしないような男ですから(笑)。でもそんな宮木にも支えてくれる女性がいるわけです。

女性からの目線でそんな彼女たちの気持ちを考えながら観てもらえたら嬉しいです」


Profile 1986年生まれ。映画「阿波DANCE」で主演を務め、「リリィ・シュシュのすべて」「亡国のイージス」「バンクーバーの朝日」、舞台「ムサシ」「髑髏城の七人」「ロミオとジュリエット」「ゲルニカ」、NHK「八重の桜」「いだてん」、日本テレビ「ハケンの品格」など、数多くの作品に出演。

「アンダードッグ」

監督 武正晴
原作・脚本 足立紳
出演 森山未來、北村匠海、勝地涼、瀧内公美、熊谷真実、水川あさみ、冨手麻妙、萩原みのり、風間杜夫、柄本明 他
公開 11月27日(金)ホワイトシネクイント他にて、[前・後編]同日公開

この記事を書いたのは
Poco'ce

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