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日本橋 変わる景観に変わらず宿るビジネス街のルーツ

暑さも和らぎ都心を散歩するのも辛くない季節ですね。

都心は至る所で工事の多い印象ですが、そこには、先人らが獲得した知恵や技術が垣間見えるもの。

今回は大規模都市開発で脚光を浴び続ける「東京・日本橋」です。

東京駅舎の店舗に息づく歴史つまった赤煉瓦

「この上に道路ができるんだぜー!」日本橋というと、とある映画のワンシーンを思い出します。

営業マン時代、日本橋に足を運ぶたびにこの名セリフを思い出すものの、商談の方ばかりに気を取られ、ロクに街の風景や空気といったものを味わっていませんでした。

それがこのほど、都の方から首都高の地下化について言及されたのを機に食指が動いた次第です。

また、会社員の頃は時間を厳守するため常に三越前駅を利用していました。そのため東京~日本橋間を練り歩いたことがなかったんです。

今回はゆっくりと東京から日本橋への街並みを満喫したいと思います!

東京駅は、開業100年を記念して赤煉瓦駅舎が復元されましたが、それに付随する秘話が多いことが実はあまり知られていません。

そのひとつを紹介すると、戦禍を被った旧駅舎の煉瓦が2階部分にまで再利用され、駅内のテナント店の内壁にも用いられていることが挙げられます。

そこには左官職人がつけた傷、空襲の火で炭化した木煉瓦など、100年の歳月に耐えた堅固な煉瓦と技術が未来に向けて生かされているわけなんです。

さて、そんな東京駅の丸の内北口からオフィス街に入ると駅舎よりもはるかに高いビル群に迷い込みます。

さらに大手町方面に3分ほど歩くと緑豊かな一角が現れますが、そこは「大手町の森」と呼ばれるオフィスビルと木々が一体化した緑の憩いの場所となっています。

「大手町の森」100種類以上の草木や花が植えられ季節によって違った表情を見せてくれるそうです。街灯やベンチも多く設置されているため、夜の東京に繰り出す前の待ち合わせにもいいですね。

調べてみると東京の風土や自然の植生をリサーチして、別地域からここに移植したものでした。

ビルの過密化が進む街に本来あるべき自然の営みを再現した試みです。

東京駅周辺の自然といったら皇居や日比谷公園が一般的なので、ここはちょっとした穴場スポットですよ。

ビジネス街「日本橋」昔は漁業の地だった

「滝の広場」日本橋南側の袂には「滝の広場」と呼ばれるクルーズ船が発着する河岸が。ちょっとした広場になっており壁には水が流れるなど休憩所としても◎。シーズンになると観光で用いられ外国人客やカップルらで賑わいます。

そこから大手町の通りを東に向かって歩き、日本銀行や三越本店を左に見ながら首都高沿いに歩いていけば、お馴染みの日本橋が見えてきます。

日本橋というと日本経済の中心地としてビジネスの印象が強いですが、歴史を紐解けばいつもと違った風景が見えてきます。

そもそも日本橋の下を流れる日本橋川は神田川の分流であり、江戸幕府や市中で消費される鮮魚の漁獲、その周辺には広域な「魚河岸」がありました。

その賑わいは凄まじかったようで一日に千両以上の取引きがあったとも言われています。ビジネス街の血脈はこの頃から受け継がれていたんですね。

その河岸の役目は、関東大震災後に築地に移行し、現在は豊洲が担っているというわけです。

さて、そんな日本橋の名所として慕われているのが都内でも数少ない石造道路橋。橋上の石畳みや鋳銅製の柱、照明灯が当時の面影を残しています。

今回表明された、首都高地下化の完成は20年後だと言われていますが、シンボルである日本橋の遺構は残されるはずです。青空をのぞける日本橋なんて少し想像できませんね。

最近では、原宿の木造駅舎の解体と新たな建設準備、渋谷や新宿駅の改修などで東京の街並みがどんどん変化しています。

しかし、そこで生かされた先人達の不変的な知恵や歴史的遺構はきちんと人々の心に溶け込んでいくはずです。

そんな東京の景観は飽きることがありません。ぜひこれからも今しか見られない東京の魅力を探してみてください。

Writer

脚本家 新井啓明
日本大学卒業後、広告営業、ネット記事編集に従事。
現在は、ゲームのシナリオ執筆から、舞台コンペのための脚本も手がけている、精神年齢が小学生の会社員。
【ブログ】https://note.mu/kikitojiji190814

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